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第23話※微R18

11/1 800 翌朝…みなの鬼電で起こされて、紅葉の制服とバイオリンを持った彼女がタクシーでやってきた。 「紅葉! 遅刻するからっ!! ほら、着替えてっ! ソッコーで顔洗ってきて!!」 まだ半分寝ている紅葉を急かして支度をさせる彼女は母親さながらだ。 「ほら、寝ちゃダメだよ! サボったらおばあちゃんに言いつけるからね! えー?! なんか肌つやつやしちゃって…もぉ、ナニしてんの?」 「……。」 軽く睨まれるが、さすがにちょっと言えない。と目を泳がせる凪。 「行ってきまぁすー。」 寝癖が直りきってないが、いいのだろうか? 「また後でな?」 先に出たみなに見つからないように一瞬唇を重ねて紅葉を見送る凪。 それだけで嬉しそうに手を振る紅葉が可愛くて癒された。 凪は早すぎる起床にもう一度寝ようかと思ったが、恋人は寝不足でこのまま授業を受けるので、自分も起きて活動をすることにした。 「とりあえずタバコ…」 うつらうつらしながらもファンクラブ向けの動画の編集作業などをこなし、夕方からは取材と打ち合わせへ。 間もなく新曲をリリースするのでインタビューと、年末に東京、名古屋、大阪でのLINEを控えているのでその演出やセットリストを決めるのだ。 来月(12月)は忙しすぎてクリスマスなど浮かれている場合ではないが、何かしないとな…と考える凪であった。 11/13 1630 新曲の取材を終えてメンバーでの打ち合わせ。 「年末の東名阪に合わせてインスト出演増えたからよろしく。内容はこれから詰めるけど、多分トーク会と直接販売会か握手会って感じかな。 あ、あと前に言ってたイベントLIVEも正式に決まったから。」 光輝から渡された新たな追加スケジュールはけっこうハードで気合いを入れないとヤバい感じだ。 いや、もう仕事取りすぎでしょ…。とメンバーの顔に出ていた。 本当は紅葉と恋人同士で過ごす時間を増やしたいところだが、今が踏ん張りどころだと仕事に集中することを決意する。 毎日のように会っていてもそれはメンバーとしてだけだったので寂しかったらしく、今日はちょっとの時間だが外食デートをすることに。 「何食いたい?」 「ラーメンっ!」 「安上がりだねー()」 仲良くラーメンを食べに行き、紅葉をみなのマンションへ送る。 2100 「まだ帰らないで?」 上目遣いにそうお願いされて困惑する凪…。 みなは新しいスタッフの面接で不在らしく、少しだけのつもりで部屋に上がる。 前は同じベッドに潜り込んで寝ていたが、今はリビングのソファー横に敷いてある布団で寝ているらしく、指摘すると約束だもんね、と答える紅葉。 可愛いのでキスをして、抱き締めると止まらなくなりそうな熱に襲われる。 みなが帰ってきたらマズイなと思いつつ、首もとにキスをして、舌先で鎖骨を追うとついカットソーにも手が伸びる。 免疫ゼロの紅葉はあっという間に喘がされて、ソファーに押し倒される形になった。 「ここも良くなれるらしいよ?」 服の下にに潜り込んで、指と舌で乳首を攻める。 「やっ、恥ずかしいからっ!」 「この前もっと恥ずかしいコトしたじゃんー。もう一回する?」 「だめ…。お風呂入ってないし…」 「ダメ?ってか、紅葉今日香水つけてる? いい匂いするけど…」 「…ボディクリームだよ?」 「へぇー。そういうの使うんだ? 十分なのに…」 「だって…、最近…凪くんが触るし…っ!」 「…可愛いー。意識してる…」 イチャイチャとキスをしながら紅葉の肌を楽しんでいると、いきなり廊下とリビングをつなぐドアが開いた。 夢中になっていて玄関が開いた音に気付かなかったらしい… あ、ヤバい。と思った時には目の前にみなと、何故か光輝がいた。 「だから! あの子は私の専属にするから!! 他は光輝くんが好きに選べばいーでしょ?!」 「いやいや、万が一怪我とかあったらどうするんだよ!!耳が不自由なのにバンドのスタッフなんて無茶過ぎる…!!」 「そーいうの偏見だよ? 指示とか連絡はLINEとか紙に書けばいーじゃん?どっちにしてもLIVE中はうるさくて話し声なんて聞こえないんだよ。必要なら手話覚えて指示出すし。 いいの、私が面倒みる。もう決めたから。 ってか、光輝くんどこまで着いて来てんの?!」 勝手に部屋に入らないでよ!と声をあげるみなに何も言えなくなった光輝は頭を抱えていた。 で、ため息を吐きながらリビングを一瞥して固まる。ソファーには明らかに近い距離の凪と紅葉がいる。 「はっ? 凪?! 何で?」 「あー、お疲れ?」 「…人ん家で何ヤってんの…? ラブホじゃないって言ったよね?」 「…(まだ)ヤってねーよ。」 「ごめんね、みなちゃん…。 僕が引き留めてたの…。 えっと、おかえりなさいー。」 手を繋ぐ2人を見て訳が分からない様子の光輝 「えっ? はい? どーいうこと?! 紅葉…!! みなが好きなんじゃないのかっ?!」 「みなちゃんのことは好きだけど…家族の好きで…。 えっと、僕はずっと凪くんが好きだよ?」 「はぁ…?」 「あー、ごめん、光輝。 ちゃんと説明するけど、俺と紅葉…付き合ってるから。 みな…誠一も読んでいい?」 「どーぞ…!」 まとめて話すという凪にまだ混乱中の光輝。

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