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第39話※R18

12/31 2338 照明を落とした寝室に紅葉の手を引いて入るとドアを閉めて、そのまま深く口付ける。 少し前にエアコンを入れておいた室内はほどよく暖かい。 何度も角度を変えて舌を絡め、身体の熱が上がってきたところでベッドへ誘う。 「緊張してる? 何か音楽とかかけよっか?」 「いい…。集中出来ないから…。」 そう言われて紅葉の手を握り、目を合わせて言った。 「紅葉を傷付けるようなことは絶対しないから…。でも俺も余裕ないし…本気で無理だったら殴って止めて?」 「大丈夫…。凪くんのこと信じてる。 …しよ?」 可愛く上目遣いで誘われて、紅葉をベッドに押し倒し、早急に部屋着を脱がせにかかる。 お互いに脱がせあって、素肌で抱き合えばそれだけで気持ちが良かった。 「んっ、あっ…!」 軽く前に触れただけで可愛い声を漏らす紅葉の膝を立たせて顔を近付ける凪。 手の愛撫に加えて先端を口に含めば背中を少し浮かせながらよがる紅葉。 「やぁっ! く、ち、だめ…っ! あ、んっ! んーっ! …っ!」 凪は潤滑剤をつけた人差し指を後ろに軽く入れながら口淫で攻めていく。 「や、んっ! あっ、も、無理っ! 凪、くんっ! や、あっ。 い、くっ! イ、っちゃうっ…」 「ん。」 口内で熱を受け止めた凪はそのまま飲み込む。 「んっ。 や、の、んだの?」 「勢いで…。まぁ、旨くはないけど…」 ほら、とイタズラにそのまま口付けると紅葉はその味に驚き思わず口元を手で覆った。 「僕もする…っ!」 身体を起こして凪の脚の間に顔を寄せる紅葉。 「いいけど、今日はこっちでイきたいから少しな?」 凪は紅葉の右手で髪をすいて、左手はしなやかな曲線を描く背中へと伸ばす。 しばらく紅葉の好きにさせて、後ろに軽く触れていく。 だんだん集中出来なくなった紅葉が凪の中心から口を離す。 「ん、ありがと。 慣らすからさっきみたいな格好出来る?」 「恥ずかしいよ…っ!」 「…後ろからにする?」 「…前がいい。」 そう言って凪の首に腕を回した紅葉にキスをしながら再び押し倒して、唇と指先で胸を可愛がり、凪お気に入りの綺麗な脚を撫でていく。 腰の下に厚めに畳んだバスタオルを敷いて高さを出し、恥ずかしさから閉じようとする内腿の感触を楽しみながら後ろに触れる。 指一本から慎重に中に埋める。 「あ…っ!」 ぎゅっと目を瞑って、凪の左腕に捕まりながら紅葉が声をあげる。 「痛い?」 「ううん…大丈夫。 なんか、前と違う? 」 目を合わせた紅葉が凪の手の中にある潤滑剤を指差して尋ねる。 「あ、これ? この前はローションで、今日はジェル。 風呂でしたとき、ボディソープ使ったじゃん?で、指でするならジェルの方がいいかもと思って…さっき買ったやつ。」 「いつの間に…?!」 驚く紅葉に「秘密」と告げて、和んだところで指を進める。 ゆっくりと慣らし、紅葉の良いところを探りながら指を増やしていく凪。 時折紅葉に大丈夫かと確認し、丁寧に進める。 三本目が挿ったところで、前と同時に上下させると気持ち良さそうな可愛い声が聞こえたので、ホッとして中を拡げるようにしたあと、指を引き抜く。 息の上がった紅葉が少し落ち着くのを待って、ゴムを手にとる凪。 「紅葉、いい?」 紅葉は答える代わりに凪に腕を伸ばして唇に短くキスする。 凪は唇ごと食べるように舌を絡ませて、紅葉に覆い被さりながらゴムの上からジェルを追加し、ゆっくりと挿入していく。 「っ!」 圧迫感から一瞬紅葉の身体が強ばるのが分かり、大丈夫だから…と落ち着かせて腰を進めていく。 でもやはりキツイのか少し挿入すると膝に力が入って無意識に逃げているのだろう、ずるずると上に這い上がろうとする紅葉。 「痛い?」 「痛くないよ… でも…苦し…っ。 ね、今何したの?…息出来ないっ。」 「…さすがに察してもらっていーい?(苦笑) 落ち着いて。フツーに吸って吐いて?」 混乱して涙目の紅葉に困惑した凪は無理させずに抜こうとするが、止めちゃやだっ!と、紅葉に止められる。 キスして、落ち着かせてもう一度力を抜くように伝え、少しずつ挿入していくが、 紅葉は逃げるようにどんどん上に向かって進み、ベッドヘッドに頭がぶつかりそうになる。 凪は慌てて右手で紅葉の頭を抱く。 「危ね…。 紅葉くん、頭ぶつかるからちょっと下がろっか?」 細い腰を掴んで紅葉の位置を下げつつ、油断しているところを狙って半分くらいまで挿入する。 「~っ!!」 「キっツ…!」 狭い中に凪も眉を寄せる。 「…もぉ入った?」 「…んー、あと少し…? ちょっとこのまましてみる?」 軽く揺すると良い所に当たるのか、少しずつ気持ち良さそうな反応を見せたので、凪はそのまま抱き込みながら奥まで埋める。 「~っ?! んんっ!!」 「可愛い。 全部挿ったけど大丈夫? キツイよな…ごめん…。」 「だいじょーぶ…っ!! けど、深い…の、慣れない…。 まだこのままがいい。」 「いいよ。 紅葉…?」 「何…?」 「スゲー可愛い。…好き。 あと、愛してる。」 「っ!!」 凪からの告白に嬉し涙を浮かべる紅葉は言葉も出なくて、ゆっくり凪の背中に腕を回した。 「紅葉は? 好きって言ってくれねーの?」 「…Ich liebe dich」 「何て? ドイツ語?」 「イヒ リーべ ディヒ…ドイツ語で愛してるって意味…」 凪は口元を綻ばせながら紅葉を強く抱き締めた。

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