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第44話※微R18

1/17 1945 「んっ、あ、待って! …シャワーしたい。 駅から走ってきたから汗かいてると思う…。」 「走ったの?…さすが若いね。 シャワー後でも別にいいけど…。 …分かった。でも5分ね。」 お正月気分もすっかり抜け、最近はお互いに忙しくて、ここ1週間で会えたのはバンドの練習時やミーティングの時だけだったのだ。 明日がコンクールのリハーサル、明後日が本番でこの日は早めに練習が終わったので紅葉はそのまま急いで凪の家に向かったのだ。 手早くシャワーを終えた紅葉はタオルで身体を拭いている途中で凪に捕まり、寝室へ直行した。 「ごめん、こんな早急なの俺もイヤなんだけどさ…。この後仕事入ってて時間ねぇんだよ。」 「お仕事…?」 「そう。深夜のラジオ。 でも終わったらソッコー帰ってくるし、朝までいて。」 「うん。ラジオ聞いて待ってる。」 「寝てていいって。 …なるべく負担かけないから…抱いていい?」 「うん。…僕も…して欲しい…。」 キスをして丁寧に触れていく凪。 身体を繋げるのは年越し以来なので、無理はさせずに、紅葉のペースに合わせて後ろを慣らしていく。 中を拡げながら慣らしていく間に一度イかせて、指が3本スムーズに入るようになる頃にはまた根を上げ出す紅葉に苦笑する。 「あっ、あ、っ、ね、もぉ、無理ぃ。」 「待って。 俺もしていい?」 「ん、きて…っ!」 凪はマナーアップを済ませた自身を紅葉の後ろに当てて、白くて細い脚を抱え、慎重に腰を進めていく。 「やっ、あっ、ン、ぁあーっ!」 挿入しただけで達する紅葉。 開始早々、いきなりの締め付けに凪も思わずベッドに手をついて耐える。 「あっぶな。…持ってかれるとこだった。」 小声で呟き、痙攣するようにうねる中を少しずつ攻めていく。 「や、ぁ、ダメっ! 今、イったばっか、だからぁ!」 「うん。 中、スゲー気持ちいい。」 唇を重ねる。 「ん、んっ、 あ、凪くんっ…! やぁっ、」 「ここ好き? 俺のことは? 好き?」 「ん、好きっ! あ、凪くん、好きっ!」 ちょっと意地悪く聞いた凪は満足そうに微笑み、深く口付けて紅葉を抱き締めながら耳元で「紅葉、かわい。愛してる。」 と囁いた。 こうしてデロデロに甘やかしてお互い達した後、簡単に後始末をして仕事に出る支度を整える凪。 「スっゲー行きたくないんだけど…。」 SEXの後すぐに離れるのは凪のポリシーに反するらしく、まだダルいのか、うつ伏せに横たわったままの紅葉の背中に抱きつく。 「僕も寂しい…けど、帰ってくるもんね?」 「ん。ソッコーで帰る。」 「じゃあ帰ったらぎゅってして寝てね! あと慌てないで安全運転してね。」 「分かってる…。大丈夫だよ。 寒いし、見送りいいからこのまま寝な?」 「うん…。 お仕事頑張ってね!」 紅葉の言葉に背中を押され、凪はおやすみと、もう一度キスをして寝室を出た。 23時~25時まで先輩バンド『LiT J』のラジオ番組に出演する。 凪のドラムの先輩翔(かける)は少々チャラいキャラクターだが、ドラムの腕は一流。 活躍の幅はバンドの作曲や編曲だけでなく、ゲーム音楽の監修など多岐に渡る。 番組ではLinksの曲を流してもらったり、流行りの曲や昔のコアな曲を紹介しながらのトークは時々下ネタも入りながら楽しく進んだ。 リスナーからの質問には早くもバレンタインの話題が含まれていて、現場では早っ!!と言いながらも過去にチョコをもらった時の話などをしていく。 「凪は今年もいっぱいもらいそうだねー! あれ?甘いのそんな好きじゃないんだっけ?」 「うーん。正直、甘いのはいいかな。」 「皆さーん!凪くんにはビターチョコで! カカオ多めで!」 「いや、そんな募んなくていいっすよ(苦笑)」 「募らなくてもこんな男前にはブランドのたっかい本命チョコばっかくるんだろうね…。」 「翔くんもいいの貰ってんじゃん!(笑) ってか、ファンチョコはOKだけど、本命は受け取らないんで。」 「おっと!! 彼女出来た?ねぇ、本命ちゃんがいるの?!」 「(男だから)彼女じゃないけど、好きな子いるから。」 「そーいうの言っちゃってOKなの?! 事務所的に大丈夫?」 「あ?ダメなの?知らないけど… 事務所って言ってもうち社長メンバー(光輝)なんで…。 で、受け取れないのは変わらないんで。」 「カッコいいー! 惚れる!!抱いて!(笑)」 「ごめん、無理(笑)」 「あははっ! 凪はどんな子好きなの? 綺麗系?小悪魔系?ロリ系?」 「ロリ系好きなのは翔くんでしょー(笑)」 「ちょっ!暴露しないで!(笑)生放送ー! えー、どんな感じー?好きなとこは? ちょっとくらい教えてよ。」 「んー。顔は整ってる…。あ、脚が綺麗。 あと他人の悪口とか、他人を傷付けるようなことを絶対言わない。」 「それスゲーポイント高いね! えー、青春って感じ? バレンタイン貰えたらいーね。 どーせその子から貰えるなら甘いチョコでもいいんでしょ?」 「そうっすね(笑) まぁ、貰えるか分かんないけどー!(バレンタインの文化が違うかも知れないし)」 凪は紅葉のことを考えながらトークを続けた。 曲を流している間、先輩の翔に「付き合ってんのー?」とかしつこく聞かれたがテキトーに流す。 終了後、呑みに誘われるが断りを入れて荷物を纏める。 「本当に行かないの? お兄さんが美味しいお酒ご馳走するよー?」 「すみません、また次回…必ず。 今日は…待たせてるから帰ります。」 「あ、なんだ。ラブラブなんだー! いーよ。じゃあまた!ありがとう、気をつけてね!」 「お疲れ様です。」 こうして紅葉の待つ自宅へと急いだ。

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