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第48話※R18

2350 寝室 「またしばらく時間とれないから今日はゆっくりじっくりしよっか?」 凪がキスの合間に囁くと紅葉はコクンと頷いた。 「いっぱい?」 「いっぱい…かな? 紅葉くんが頑張れるとこまで。 あ、ちょっとやりたいことあったんだ。」 「ん。 何ー?」 「動画か写真って撮ってもいい?」 「えっ! やだっ!」 即答する紅葉はビックリしてシーツに潜ってしまった。 「あれ?駄目?」 宥めながら距離を詰めて聞いてみるが、答えは変わらないらしい。 「ダメだよぉ…。何で撮るの?」 「…俺のオカズ用?」 「…??」 「分かんないー…? どこにも流出とかさせないけど…?」 「そーじゃなくて……変だから…っ!!」 「変?いつも可愛いーよ?」 「……。やだ…。」 「えっ?!ちょっと待って!! 泣くの? うわ、マジで?! そんなイヤならしないって!!」 「ホント?…しなくても…怒らない?」 「怒らない…ですっ!! 分かった!脳内に記録する!! …やべ。目うるうるしてるんだけど…。」 紅葉の涙に弱い凪は動揺して狼狽えながらもなんとか紅葉を宥める。 何かと自己評価の低い紅葉にはハードルが高かったらしい。あとで普通のツーショットを撮ろうと約束してようやく布団から出てきた紅葉を抱き締める。 しばらくキスだけで落ち着かせて、そのまま寝そうになる紅葉を必死に起こして行為に持ち込む。 「ん、んっ!…あっ! 」 「紅葉、こっちおいで? そのまま膝の上乗って?」 「ん…?」 紅葉の後ろを十分に慣らして、凪はベッドの上に座り、その上に紅葉を招く。 紅葉は膝立ちで凪に近付いて彼の首に腕を回した。 凪は紅葉の細い腰を撫でて深くキスをする。 「ん…っ」 器用な指先で手早くゴムをつけた凪は紅葉を誘導して一度腰を上げさせた。 「このまま自分で腰下げて挿れられる?」 「えっ…?!このまま…? 無理、挿んないよっ。」 出来ないと首を振る紅葉に苦笑し、助け船を出してやる。 「じゃあ支えてるから…ほら、そのまま…。」 躊躇する紅葉に「したくない?俺は早くしたい。」と告げればギュっと目を瞑ったままゆっくりと腰を下ろす。 途中ジェルを足しながら紅葉のペースで全部収まるのを待つが、スローペースに凪の方が焦らされる形となり、思わず眉を寄せ、最後は少し腰を突き上げて全てを埋めた。 「はっ、ぁっ!! 待って! あ、ふ、かい…っ!!」 「ちょっ、紅葉緩めて? 首も絞まるし、こっちも締まりすぎ…っ!!」 初めての体位で深い挿入に驚く紅葉はギューっと凪の首にしがみついた。 少し落ち着きだんだんと余計な力が抜けると凪の肩に両手を置きながら彼と目を合わせてキスをねだった。 「やぁっ、あ、ァ、んっ」 腰を掴んで上下させてやれば甘い声が続き、凪は紅葉の胸も揉んだり口に含みながら絶景を楽しむ。 「紅葉、自分で動いてみて?」 「やだぁ。 恥ずかしいよっ。 やり方分からないし…。」 「ちょっとでいいから…ほら、膝力入れて…気持ちいーよ?」 「んぁっ! ンーっ!!」 可愛い姿をもう少し見たくて、凪は後ろに背を倒した。 「やっ!! ダメっ!! 凪くん、いっちゃダメっ!!」 「イってねーよ(笑) マジ、笑わせないで…!(苦笑) え、これどう? 騎乗位。」 すがり付く腕を支えて、指先を絡め、両手を恋人繋ぎにすると下から軽く腰を揺する凪。 「っ!! やぁ…あっ!!」 上体を保てずズルズルと凪の方に倒れ混む紅葉。また中の角度が変わって悲鳴をあげる。 「凪くん…っ!!」 限界のようで必死に凪に掴まる紅葉にキスをして、繋がったまま抱き合いながら凪は腹筋を使って身体を一度起こして、そのまま紅葉を押し倒す。 また体位が変わって強い中の刺激にイキかける紅葉が可愛すぎて凪もスパートをかけることにする。 その前に一言お願いしておこうと凪は紅葉に告げる。 「っほんと、可愛いー。 スゲー可愛い。 好き。 なー…紅葉…?」 「ん、な、に?」 「お前の才能にはホントに尊敬するけど、あんま遠くに行かないでね?」 「…っ!! うん。 ちゃんと凪くんの側にいるよ。 どっかに行くとしてもちゃんと凪くんのところに帰ってくる。」 「約束な?」 「うん…約束。」 誓うように2人で唇を合わせると両手を繋いだ。 「んっ、はっ、あぁ、ァっ!! やんっ、も、…イっちゃうっ!!」 「いーよ。 前しなくてもイケそう? うん…イケそうだな?」 「や、やっ!むりっ!」 自分のモノに手を伸ばそうとする紅葉の両手を頭の上で一纏めにして、容赦なく腰を打ち付けていく凪。 「あっ!凪くんっ!! すき…ぃ。 あっ、んーっ!好きっ!あっ、んぁっ! っ!!」 「っ!!中、や、ば…っ!! あー、俺もイく。」 互いにイって呼吸を整える。 いろいろ一気に経験した紅葉はなかなか落ち着かない。 凪は後始末をしてから紅葉を気遣う。 「平気…? 紅葉…スゲー可愛くてヤバかった。 どんどん俺好みになっていくね? …ホントに好き。 ね、休憩したらもう1回いい?」 「…や、死んじゃうから…っ。」 紅葉らしい返事に笑った凪は後ろから紅葉を抱き締めてベッドヘッドに凭れて座り、ミネラルウォーターを飲ませながら再び唇や首筋に無数のキスを始めた。 結局そのまま凪の好きな寝バックで2回戦。 ベトベトの身体を洗い流すためのお風呂でまさかの3回戦…!! 流石に紅葉はイキ過ぎて足腰がガタガタになり、立ちバックで繋がっていたが、最後は立って入られず浴室の床に膝をついて腰だけ上げられて抱かれていた。 今までは本当に手加減されていたのだと気付いた紅葉はラスト(4回ないし5回め)にイったあとは意識を失うようにそのまま眠りについた。 「ヤベー、抱き潰した…。」 普段筋トレなどで鍛え上げている凪も疲労を感じ、紅葉をバスタオルにくるんでシーツ交換をした寝室へ運び服を着せると、自分も隣に横になる。 「寝顔ならいい…?」 可愛い寝顔をこっそり隠し撮りをして、瞼を閉じた。

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