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第81話※R18

2217 「ぶくぶく楽しいっ!」 泣き止んで落ち着いた紅葉とジャグジーに入る。 感極まって強く握ったことで萎れてしまった薔薇の花弁は集めて贅沢にもお湯の中に入れた。 ラブホとはちょっと違う、セレブさながらの広い風呂を2人で楽しむ。 紅葉は向かい合う凪に近付こうと動いたところで泡の勢いに足を掬われて溺れる。 「わぁっぷ、ぅっ?」 「バカ…!(笑) 何やってんのー? ジャグジーで溺れるとか…!(笑)」 直ぐに長い腕を伸ばして紅葉を救い上げた凪は笑いが止まらないらしい。 一先ずバブルを止めて、紅葉の髪をはらってやる。 「ビックリしたぁー! 今、底がなかった!」 「あるって…しかもそんな深くないし…(笑) …危ないから掴まっておけば?」 「そうする…っ!」 抱き合うように凪の膝上に乗って、腕を回して口付ける。 凪も紅葉の髪の間に手を入れて頭を抱いて舌を絡める。 「あ、待って! 風邪うつんないかな…?」 「うつってたらとっくに熱とか出てるだろ…。」 ずっと紅葉の看病をしていた凪は特に風邪の症状は出ていない。 「丈夫だから平気」と微笑む。 「お母さんに感謝しないと…! あ、LINE返事した?お誕生日おめでとうってきてたよね?」 「しましたよー。」 いつもはテキトーに返すが、紅葉に言われて彼が学校へ行っている間に電話までかけたのだ。 家族を大切にしている紅葉にいつの間にか自分も影響されていて、それがイヤではないと感じている自分の変化に驚く。 嬉しそうににこにこ笑いながら、凪の濡れた髪を耳にかけてくれる。 「『水も滴るいい男』だね!!」 「ありがと。 お前の方がずぶ濡れだけどな…(苦笑)」 「広すぎるお風呂は危険だねー。 もっとくっついていい…?」 「イタズラしていい?」 「ん。 今日は凪くんの好きなこと何でもしていいよ。」 「へぇー…何でも?」 凪がホントに?と目を細めて聞くと紅葉は頷いた。 「うん。何でも…。 写真撮ってもいいし、オモチャ…?使う? 目隠ししたり、縛ったりとか…する?」 「いやいや、縛るとかそーいう趣味ないし(苦笑) 残念ながらオモチャも持ってない。 いきなりハードル上げすぎだから(笑)」 どこでそんな覚えたの?と笑う凪。 どれも絶対紅葉が途中で泣くのが容易に想像出来るので却下する。 「大学生になったからもう大人なんだよっ!」 「そーっすか…(笑)」 何故か自慢気な紅葉の顔にお湯をかけて遊ぶ凪。 それからいつも通り紅葉は凪に髪を乾かしてもらい、ペリエをあけて夜景を眺めながら2人で飲んだ。 「お外キラキラしてるね。」 「だな…。キレイだけど…」 「…大事なものはあそこにはないよね。」 「そーだな…。」 「僕の一番大事はここにあったよ!!」 紅葉はそう言って凪を抱き締めた。 「ホント…面白いのにめちゃくちゃ可愛いやつだね…。」 凪もキスで応えてふふっと笑う紅葉を抱き締める。 結局、病み上がりの紅葉に無理はさせられないと優しさを見せた凪は、いつも通り…いや、いつも以上に甘く抱き合うことにした。 「ハ…っ、ん。上手くなったね。」 「きもちいい?」 「いいよ。…喉痛くないの? 舐めるだけでもいいよ?」 「ん、平気っ。 口でするの、きもちいい…。」 「されるのは苦手なのにね。」 「だって…なんか良すぎるんだもん…。」 口の中も性感帯なのだろう…紅葉の丁寧な口淫に満足そうな凪。 伸びてきた髪を指で遊びながら可愛い恋人の頭を撫でる。 そしてねだられるままにそのまま口内に熱を放つと紅葉は嬉しそうに飲み込み、そっと口を離す。 凪は紅葉の髪にキスをして、身体を起こしてやる。 「ん、ありがと。 エロい顔しちゃって…かわいーね。 キスしたいから口濯いできてくれる?」 「はいっ! ご主人さまっ!!」 いつの間にかリクエストしてないのにごっこ遊びが始まっていたらしく、吹き出す凪。 せっかくだし、何してもらおうかなぁと悪い笑みを浮かべたのだった。

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