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第82話※R18

うがいを済ませた紅葉はこれでキスしてもらえるとベッドに戻ったのだが、凪からのお願いに固まった。 「そんなに難しい? 一人でしてるとこ見せてって… ご主人さまのお願い…聞けるよな?」 ノリでそう告げるとコクンと頷く紅葉。 凪は笑いを堪えながらベッドサイドに椅子を運び、パフォーマンスとしてグラスにいれたペリエを楽しむ。 本当は録画したいところだが、そこは我慢して紅葉を見守る。 「ほら、脱がないと出来ないよ?」 「うん…。 ホントにするの?」 「可愛くイクとこ見せてよ。」 低めの声でそう言うと頬を赤くしながら、ゆっくりとバスローブの合わせを解いていく紅葉…。 既に緩く反応を見せている自身を両手で握ると目を瞑ったままゆっくり動かし始める。 「それじゃあ見えないよ? ちゃんとイイトコ触って? 先のとこ好きでしょ?」 「ん…っ。 恥ずかしいよ…っ!」 「可愛いね。 胸とか後ろはしないの?」 「えっ?! む、り…。 一人じゃ出来ない…。」 「胸は出来るでしょ?」 一度紅葉の隣へ近付いて、左手の指先を胸元へ誘導する。 「どーすればいいの…?」 「いつも俺が触ってる時のこと思い出してやって?」 「ん、…っ!! …ァ、んんっ! な、んか変…。」 「頑張って。 イカないとキスもないよ?」 「やだ…っ! ん、ぁ、あ…っ! 凪く、んっ…! や、凪くんがしてよぉ…っ!」 もともと一人であまりしたことがないと言っていた紅葉は凪と付き合い、同棲を始めてからは基本的に凪仕込み、凪任せなので、自分だけで快感を追うのが難しいらしい。 「上手に出来たらご褒美にあげるけど?」 「あ、んー、んっ。 は、ぁ…っあ、本当?」 「ほんと。 ほら、ここ強くして…こっちはココ…好きでしょ?」 自分では触れずに紅葉の手を取って導くと高い声を上げる紅葉… 紅葉本人よりも良いトコロを熟知している凪は実に楽しそうだ。 「ぁ、ン…っ! ァっ、ふぁ、んっ、あ…。」 「イケそう? いーよ。」 「んぁっ、凪くんっ… あ、好きっ! い、くっ!アッ、あ…ァーっ!!」 紅葉が達する瞬間に、顔を真上に向かせて上から深く口付ける凪ー。 そのまま紅葉を押し倒して、達したばかり白濁を長い指に絡めて後ろに挿れる。 「やぁー…っん!」 ローションも足して、中を慣らす。 「あっ、んー、きもち、いっ!」 胸も順番に口に含むと紅葉の甘い声が溢れた。 そのまま、生がいいという紅葉に「4日も熱出してたやつ誰だっけ?明日から仕事!休めないからな!」と言い聞かせた凪は、きちんとゴムをつけて挿入していく。 「んっ! や、やぁっ、ダメっ! 気持ちいいっ」 「な?つけててもちゃんも気持ちいいでしょ?」 「う、んっ! ね、も、ダメっ。…っ! もー、いっちゃうっ…!」 「え、マジで?(苦笑)」 中が満たされて気持ちいいと言い、そのまま達する紅葉。 「はぁっ、ふっ、ァ…っ! や、まだ動いちゃやだ…。」 「無理。 中、ピクピクしててスゲー気持ちいーんだもん。紅葉、可愛い。好き。」 歯列をなぞり、舌を絡めて口付ける凪。 「アッ、んーっ…!」 「ご主人さまはもういいからさ、誕生日プレゼントにもうちょい可愛いとこ見せてよ。」 そう言うと、体位を騎乗位に変えて、お気に入りの太ももや脚の付け根を撫でながら紅葉の反応を楽しむ。 「や、恥ずかしいよぉ…っ!」 深い挿入に震える身体…口元を手で覆いながら声を抑えようとする紅葉。 「でも奥、気持ちいいでしょ?」 以前より少しレベルアップした紅葉は凪が奥を突いても怖がらずについてこれるようになった。 「あ、でも…っ!深い…!」 「大丈夫だから…。ほら、手…。 紅葉、前後でいいから動いて? …大人なんでしょ?(笑)」 恋人繋ぎで手を合わせてぎゅっと握ると、紅葉に動くよう促す。 「ん、っ! こう…? きもちいー?」 「最高…っ」 可愛い恋人の姿を満喫した凪は下から思い切り突き上げにかかる。 紅葉は凪の腰に手を置いて必死に体制を保つとあとは喘ぐだけで精一杯だった。 「ふ、ぁっ!…んやっ、あ、あっ! あ、イ、くっ!凪くんっ! あっ、んーっ!!」 「っく…!中ヤバい…っ! 紅葉…っ! は…っ…!」 はぁはぁと息を継ぐ紅葉は後ろだけで達せたようで、凪にもたれ掛かりながら強すぎた快感の余韻に浸っていた。 「ちゃんとイケたじゃん。 頑張ったな。」 「はい…。 頑張り、ました…。 んっ、 ご褒美にキスを100回お願いします、ご主人さまっ!」 「だからそれはもういいって(笑)」 「いい色合いだな…。紅葉が作った?」 シャワーを浴びて、半分瞼の閉じかけている紅葉からプレゼントにブレスレットをもらった凪は早速左手首につけて綺麗な石を眺めた。 「作ったのはお店の人だけど、石と配置は僕が選んだよ。」 ブラックオニキスをベースにクリスタルも少し入り、よく見ると何やら黒とは違う色も混じっている。 「この少し大きいのが凪くんの色で黒翡翠、隣が僕のでこっちが平九郎… なんて石だったかな…忘れちゃった。 誕生石とかも悩んだけど色で選んだんだぁ。」 黒、深緑、濃茶…瞳の色かと納得する凪。 「紅葉ってアクセとか服とかこだわりないのに、こういう配色とか考えるのうまいな…。」 心がけピュアだと見える世界が違うのかなとファンタスティックなことを考える凪。 「気に入ってくれた?」 「スゲー気に入ったよ。大事にする。 ありがとう。」 「ふふっ。…浮気防止なの。」 「ははっ!」 ピュアな心じゃなったらしい…と苦笑する凪。 でも…確かに。これを見たら離れていても紅葉のことも平九郎のことも思い出すだろうから浮気はハナからないが、常に身に付けることにする。 凪の指を掴みながら寝息をたてる紅葉。 「おやすみ…。 …愛してるよ。」 額にキスを落とした凪は紅葉を抱き締めて眠りについた。

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