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第106話※R18

恥ずかしかったのはホテルに入るまでだったらしい…部屋に入り、広い風呂を見ればご機嫌になる紅葉。 砂を落とした服をランドリーサービスに出して、2人でお風呂を楽しむことにする。 「あわあわー!すごーい!」 泡風呂も好きらしい。 「お前絶対水難の相が出てるよ。」 「それなぁに?」 「水の絡む失敗が多いってこと。 泥に突っ込むし、ジャグジーで溺れて、今日の海…! 泡ん中で溺れないでよ? これなんかトロっとしてて滑るなら 」 「そうかもっ!!(笑)」 泡風呂でも溺れないように凪は最初から紅葉を掴んでおくことにしたらしい。 膝上に紅葉を乗せてキスを始めた。 滑らかできめ細かい泡の下では、胸元や腰に手を這わせていく。 「ん…っ。」 「今日のLIVEも海も楽しかった…?」 何事もなかったように雑談をする凪。 紅葉は時折小さく喘ぎながらもなんとか会話を繋ぐ。 「うん…っ! LIVEは暑くて大変だったけど…っ! お客さんが近くて良かった…。 海、また行きたいな…っ。 ぁっ、平ちゃんも、連れて…っ! 行けるかな…?」 「そうだな…。 夜は暗いから… 早朝とか…暑くなる前の時間…千葉辺りなら行けるかも…。」 「ふっ、ん、あ! さ、珊瑚も一緒…に、いーい?」 「んー?いいけど…。 言ったよね? あいつがいてもしたい時は抱くよって…!」 前回の来日から約4ヶ月…! 意外と早くに再会出来ることになったという知らせを聞いたのはつい先日だ。 もう気を遣う必要はない。 今回は居候の代わりに平九郎の世話を頼んである。 紅葉の双子の片割れ珊瑚は昨日無事に成田に到着し、家の鍵を預けた翔のピックアップで空港からそのままペットホテルへ向かい、自宅で過ごしているそうだ。 前回は珊瑚のいない時にしか抱いてないが、今回は構わずに抱くと宣言した凪。 「…イヤじゃないんだけど…声とか聞かれたら恥ずかしいよ…っ! なるべく珊瑚が、いない時にして?」 お願い、と潤んだ瞳を向けられれば凪は"…分かったよ"としか言えない。 「じゃあ…今はいいよね?」 そう聞かれて、紅葉は少し迷いつつも、泡のついた腕を凪の首へ回した。 「ん、っ! あ、お湯が…っ!!」 「痛い…? けっこうぬるぬるしてるからローション代わりにいけるかなぁと思ったけど…」 「大丈夫だけど…っ、お湯…入ってくる…!!」 「あとで出してあげるから。」 「っ、ダメ…! 指…、ぁっ!」 「可愛い…。 声出していーんだよ?」 「んっ、そんなこと言われても…っ!」 ツアー中もLIVE前後でも凪は求めてくれたのだが、滞在先のホテルでは声を抑えようと必死だった紅葉…。 もちろんそこは手加減して凪も協力(?)してくれるのだが、可愛い声を聞けないのは少し残念だったらしい…。 「くそー、泡が邪魔でキスマークがつけられない…っ!」 「あっ!! そこ見えるから…っ!」 「ベースのストラップの位置ら辺だから多分へーき。」 「多分なの…?(笑)」 「野外だし、今日のハコより客席遠いから気にしない。」 「僕もつけていい…? …出来るかな?」 「いいよ。 フツーにキスして吸えば出来るから。あ、流石に噛まないでね?(笑)」 いつかの流血事件を思い出して笑い合う2人… 紅葉は凪の鎖骨の下辺りにキスマークをつけた。 できた!とちょっと得意気になり嬉しそうな紅葉。 「ふっ、鼻に泡ついてる…!(笑)」 凪は親指で泡を取ってやり、ゆっくりと口付けた。 角度を変えて何度もディープキスを繰り返すとだだんと肩に置かれた紅葉の手に力が入る…。 なるべく明日に体力を温存させたいので、紅葉の前には触れずに後ろに指を挿れて浅く出し入れし、奥は少しだけ慣らす。 一昨日も抱いたからいけるかな…という読みで指を抜いて自身を宛がえば、少し驚く紅葉…。 「キツかったら止めるから言って?」 「うん…。凪くん、好き…っ!」 「俺も好き。 支えてるから腰下ろして?」 「ん…っ! ぁ、難しい…、凪くん…っ、ぁっ、手伝って?」 細い紅葉の腰に腕を回して抱き締めるようにしながら挿入していく。 「ァっ!! やぁー…っ!」 「キツい?」 「ふっ、は…ぁっ! へーきっ!」 「気持ちイイ…?」 「はい…っ、ぁ!」 「良かった。 俺も気持ちイイよ…っ。」 そう言って紅葉の前に触れて、後ろと同じリズムで上下させれば甘ったるい声がバスルームに響いた。 「やっ、一緒にしちゃ…ぁあっ!! んーっ、ぁっ! な、ぎくっん…!」 「ココ好き…? 気持ち良かったらキスして?」 「あっ! んっ!」 チュッと唇を合わせてくれる素直な恋人が可愛くて、何度かその遊びを繰り返した。 「何…、全部いいの?」 凪が笑いながら聞くと"うん…っ。変?"と心配そうな紅葉。 「まさか…。 俺も同じ。 紅葉とするの、全部気持ちいいよ。」 低めの甘い声でそう答えると嬉しそうに微笑む紅葉。 凪は紅葉の一番良いトコロを攻めて、キスをしながらラストスパートをかけて、紅葉が先に達すると、自身もぬるくなったお湯の中に熱を放った。 「…中に、してくれると思ったのに…。」 少し残念そうに言う恋人に苦笑する。 「ごめん…。 明日、3曲だけどLIVEあるからさ、念のため…。 休みの日にまたさせてくれる?」 「うん…っ!」 「ツアー中なのに無理させてんね…。 お湯…出さないと…。 こっちおいで? …紅葉、ヤりたくない時は拒否ってもいいんだよ?」 手を引いて湯船の外に座らせると後始末をしてくれる凪。 紅葉は基本的に凪の誘いにNoは言わない。 そのことが少し心配な凪…。 「あっ!んん…っ! 嬉しいから…凪くん優しいし。 こうしてちゃんと身体大事にしてくれるし…。 無理な時はちゃんと言うね、ありがとう。 僕は幸せだよ。」 「嬉しいけど…そんな…もう一回したくなるようなこと言っちゃダメ!(笑) シャワーかけるね? ヒリヒリしたりとかない?」 「ん。大丈夫…! ふぁっ…もう眠いよー…。」 「イくと眠くなるよなー(笑) …よし、おしまい。 ほら、あとちょっと頑張れっ!」 身体を拭いて先に水分を取らせ、凪が紅葉の髪の毛を乾かしている途中で紅葉は眠りについてしまった。 可愛い恋人を広いベッドに寝かせると、凪も身支度をして僅かな睡眠を取る。 明日(日付的には今日)も紅葉と共に頑張ろう…!そう思える幸せを噛み締めたのだった。

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