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第126話※R18

翌朝… 「凪くん…っ!!」 「ん…? 何…?」 「起きて…。ごめんなさい…。」 「え……? 何が?」 寝起きで頭の回らない凪はいきなりの謝罪に混乱する。 「昨夜、泣いて、そのまま寝ちゃった…! ごめんね。」 「あぁ……。 だってそれは俺が悪いし…! 紅葉は謝らなくていいよ。」 「でも…っ!」 再び潤む瞳に焦る凪。 「ちょっ…泣かないでね、マジで!」 「喧嘩、したくないよ。」 「え? これって喧嘩なの…?」 何喧嘩? って、痴話喧嘩以外ないのだが…よく分からずとりあえず紅葉を抱き締める。 紅葉もぎゅっと抱き締め返してきたのでホッとする凪。 「…凪くんに嫌われちゃったらどーしよって…」 「朝から可愛いこと言って…。 大丈夫。 そんな訳ないだろ…? 紅葉のこと好きだよ。 え、今何時? …まだ6時っ?! ……仲直りする?」 「…する。」 「今度は焦らさない。 もー、すぐ挿れさせて。」 「や。チューくらいしたいよ。」 「もちろん…!」 凪は微笑んで紅葉に優しく口付けた。 「ぁっ…! んー…っ! は、ァっ!」 「めっちゃ好き。 泣かせてごめんな。」 「ん、いーよ…。 僕も、好き…っ! 凪くん…っ! んぁっ…!や、ァッ、そこ好き…っ! あ、ん、気持ちい…っ!! 」 「中、柔らかくて気持ちいいね…、最高…っ! …身体キツくない?」 「あ、うん…!平気だけど…、 も、イキたい…っ!」 「俺も1回イカせて?」 「んっ…! ァッ、アッ! ーっ!!」 紅葉がイくと、凪も中で達してしばらくキスを交わす2人…。 徐々にキスが激しくなり、腰も使われて紅葉は驚く。 「ん、ん…っ、あ…っ。 や、また…? …おっきい…!」 「おいで。…レスなんて言ってる場合じゃねーよな。昨日の分も取り戻さないと。」 「ん? ? や、ぁっ! あ…、平ちゃんのお散歩、行けなくなる…!」 座位で距離が近くなり、凪にしがみつき、キスに応えながらも紅葉がそう訴えた。 「俺が行くから大丈夫。」 「えっ? ぁ、ありがと? ん、ァッ…!」 9:45 「1時間だけジム行ってくるから勉強しとけよ?帰りにアイス買ってきてやるから…。」 「行ってらっしゃい…。 アイスは抹茶にして…!」 「了解…。」 朝から2度、中に出された紅葉は起きたはずの身体が言うことを聞かず、平九郎の散歩も朝食も凪に任せ、ベッドの中で宿題を始めた。 出かける前にヴァイオリンの練習をしないと…オケのレコーディングがある。 それまでに基本姿勢を保って立てるといいのだが…。 また光輝に怒られる…と今からビクビクしている。 「でも…幸せ…!」 そう呟いてテキストを開いた。

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