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第133話※R18

自室へ戻ると紅葉はゼリーを食べ終えて今度はおにぎりを食べていた。 「ただいま。 腹減ってるの? 何か頼む?」 「お帰りなさい。 もう大丈夫…。 用事終わった? 今日は一緒にお風呂入ってくれる?」 昨夜は別々だったので、寂しかったのかもしれない。凪は微笑んで紅葉の頬を撫でた。 「いーよ。 洗ってあげるから…。 あとで、ね?」 妖艶にそう告げれば、赤い顔でコクンと頷く紅葉。 「ん…っ。」 シャワーを浴びながらキスをし、身体を密着させる。 LIVE後の興奮も冷めていないので、2人とも夢中になるのも早い。 凪は紅葉の後ろを解しながら、前を口淫で高めていく。 「やぁっ…!! あっ、ま、って! それ、ァっ、んっ! や、ゃっ、ぁ…っ!」 「カワイーね。 気持ちいーい? もっとする?」 一度口を離してそう問えば、もう限界だと訴える紅葉。 凪は素直な恋人を一度イカせることにした。 「ん、ァ、あ…っ! 凪く…んっ!…ぁ、い、く、っー!」 「足ツラい? …俺もしたい。 1回このままヤっていい?」 「ん…。も、早く欲しい…っ!」 可愛いおねだりにキスで応えて狭いホテルのバスルームの壁に手を付かせる。 誠一からもらった流行りなのか夏仕様なのか知らないが、メントール入ったゴムをつけて、紅葉の後ろにローションも足し、背後から挿入していく。 「あ…っ! んん…っ!」 「キツ……っ! 大丈夫? 力抜ける?」 「う、ん…。」 キツい体制の紅葉をなるべく腕で支えて、安心させるように頭を撫でてやる凪。 「ゃ、な、に? なんか変…っ!中…!」 「メントールだよ。 スーッとするやつ。 平気?」 「……っ! フツーのがいいよ…。」 「あれ…不評?(苦笑) 大丈夫、すぐ慣れる。 ほら、…気持ちいいよ。」 なんとか宥めながら中を弱めに探ればちゃんと快感を追う紅葉。 「は…っ、ん…っ。 凪くん…!」 「何…?」 「好き…?」 壁に重ねた右手に頬を乗せながらそう聞いてくる紅葉。 「好きだよ。 こっちもしていい?」 凪は顔だけ振り向かせてキスをしながら、左手は胸へと向けていく。 「ん、んっ! ぁっ! ゃあ…ッ! 気持ちい…っ! あ、好き。凪くん…!」 「いいね…。 こうの方がいいの? めちゃくちゃエロ可愛いな…。 …紅葉、ちょい頑張れる? 激しくしていい?」 ずるずると腰を付き出した格好になった紅葉に激しく攻めていく凪。 「んーっ! だ、めっ! ぁっ! ァあ…っ!」 「ヤバ…、イク。」 "今日早ぇーな…(苦笑)"と呟く凪に"むしろその方が助かります!"と、心の中で答えた紅葉。 紅葉は前に触られた途端達し、その反動で凪もゴム越しに達したのが分かった。 バスルームの床に座り込む紅葉を抱き起こして、キスをする。 「凪くん…、好き…。 お家帰ったらドラムソロやって?」 「分かったよ(笑) そんなに見たかった?」 いつも隣で練習を見てるが、ステージは特別なのだという紅葉。 凪はファイナル公演のドラムソロに更なる気合いを込めることにした。 「紅葉…。 好き。 まだ足りないからベッドでもっとちゃんとしよ?」 「はい。」 2人で抱き締めあってシャワーで身体を流す。 きちんと髪を乾かしたり、水分をとってベッドへ向かう。 「紅葉、どんなのがいいの?」 「フツーに前から…。」 「いいよ。最近 膝揃えて立てて奥するの好きだよね?」 「ん…、気持ちいいの…。 してくれる?」 「喜んで…。」 そんな会話も数えきれないキスも大事に楽しみ、自宅とは違うベッドのスプリングに身を委ねる。 紅葉の好きな口淫で奉仕してもらい、また違うゴムを手に取る凪。 仰向けに寝かせた紅葉にローションを含ませていると、見慣れない物に気付いた紅葉が驚きの声をあげた。 「や、何?」 「え? あ、ゴムだよ。 別にトゲじゃねーし、痛くはないと思うけど…」 「どーしたの、それ? 凪くん買ったの?」 「誠一にもらった。」 「………。」 そう告げると無言になる紅葉。 初めて紅葉の中での誠一のカブが下がったのかもしれない。 「挿れていい?」 ちょっとビビり気味の紅葉に"大丈夫だよ"とおでこにキスをしてゆっくりと身を進める。 「っ!!」 予想以上の感覚だったのか、紅葉は凪の腕に捕まっている手に力を込めた。 「紅葉…?」 「や…、やだ。これ…!」 涙声の恋人に焦る凪。 「分かった。抜くから…力抜いて?」 「怖い…。」 また泣かせた…と反省しつつ、紅葉の身体を寄せて抱き締める。 「ごめん、イヤだったな?」 「ビックリした…! 凪くんのじゃないみたいで…! あ、泣いてごめんなさい…。 もう大丈夫…だよ。」 「焦った…! いーよ…。もうちょいこうしてよう?」 華奢な肩を抱き締めて、横になる2人。 紅葉は凪を見上げてごめんねと言った。 「…フツーのがいいな。それかなしで…」 「…。OK…。 負担かかるし、生は家で…ね。」 仕切り直してキスを交わしながら身体を重ねることにした。 「ん…。」 「大丈夫?」 パニックは一瞬だったようですぐに凪に向かって手を伸ばす紅葉。 凪はホッとしていつも以上に紅葉の様子に気を配りながらゆっくりと動き出した。

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