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ざわわ⑤

✳✳✳✳✳✳✳ 「は、あ……っ、ん、あっ」 「青葉……」 「っはぁ、あ……か、様が……」 来るって……母様、またあとで来るって、言ってたのに。 こんなことしてたら……だめ、だって思う。でも、寝間着の裾を割る皇の手を、払えない。 「ん?」 寝間着の衿から差し込まれたもう一方の手は、すぐにオレの乳首に届いた。 「ふっ、ぅ……はっ、ふ……」 オレに被さって、息が苦しいくらい舌を絡める皇の頬を両手で包むと、ピクリと皇が小さく震えた。 腿の内側を滑って、すうっと下着の隙間に差し込まれた指が、陰嚢に柔らかく触れた。 「んぅ!」 やんわりした手つきで、ふわふわと陰嚢を揉まれて、ビクビクとお尻の穴が痙攣を始めた。 「母、様が……」 「黙れ……余だけ見ておれ」 「はぁ、っん……だって、こんな事したら……ダメって……」 母様が言った『激しい運動』って、こういうこと、でしょ? こんなことしたら駄目って、母様が言ってたのに……。 「御台殿の駄目は、しろという意味だ」 「嘘」 「真だ。お館様が仰っていた」 皇の爪が、乳首を弾いた。 「っは……は、あ……」 「……そなたが、決めよ」 皇の指が、陰茎をなぞった。 「ふ、うっ……」 何を、決めろって? 「余を求めるなら、引け」 皇は、自分の着物の紐をオレに握らせて、手を止めた。 これを引けば……皇の着物を脱がせることになる。 「……」 何でそうやって、オレを試すようなこと、言うんだよ。 帰らないでって言った時点で……もう……わかるじゃん。バカ。 「どう致す?」 「……皇、怒られない?」 「あ?」 「母様に。……駄目って言ったのにって、怒られたり、しない?」 目を見開いた皇が、オレを強く抱きしめた。 「皇?」 「そなたには、駆け引きすら出来ぬ」 皇の着物の紐を持つオレの手を掴んで、皇はオレの手ごと、ぐっと引いた。 皇の着物がはらりと開かれて、白い肌襦袢が覗く。 「誰に咎められようが構わぬ」 「……」 「……構わぬ」 かぶりつくようにキスしてきた皇の、肌襦袢の紐を、自分から……引いた。 着物も肌襦袢も脱ぎ捨てた皇の素肌に、皇にされるみたいに、指を滑らせた。 ビクビク反応する皇の体に触れているだけで、オレの体もかあっと熱くなって……もっともっと……皇に触れたくなる。 「は、う……すめら、ぎ……」 皇の下着の上から、固くなっているペニスをそっと撫でた。 「あ、お……っ……」 眉を顰める皇の、余裕のない反応に、オレも、痛いくらい反応していく。 「皇……」 「っ……」 するりと下着を脱がされると、ヒクヒクとペニスが震えた。 皇は自分の下着も脱ぎ捨てて、オレのペニスに、自分のペニスを擦り付けた。 「あっ!はぁ、はっ……あっ、皇!」 「っ……」 皇は、オレと自分のペニスを握って、上下にしごき始めた。 「や、あっ!あ、ああっ!すっ、め……あ、あっ!」 「っ、青葉……っは……」 皇の手が、容赦無く上下する。 「や!あ、や……っ、皇っ!」 出る! もう、出ちゃう! 「は、ああっ!だ、あっ!出ちゃ……すめ、んっあ……出ちゃ、っ!」 「青葉……」 はふはふと、苦しげに呼吸を続ける唇を唇で塞がれて……加速した快感が、弾けたがる。 「ふぅっ!」 皇の肩をぎゅうっと掴むと、ペニスの奥から湧き上がる快感が、ジュッと音を出してほとばしった。 「んんんっ!」 ガクガク体が震える。 皇の首に抱きつくと、お腹に温かい物が当たって、皇の体がブルっと震えた。 「はっ、はぁっ……」 「青葉」 皇はまた唇を合わせて、クチクチと音を立てて、舌を吸い上げてくる。 「んう、ん、っん……」 さらに皇に抱きつくと、皇も痛いくらい強く抱きしめてきた。 「んうっ……ふ、んっ」 「青葉……」 切なげな顔の皇が、もう一度オレにキスをして、強く抱きしめた。 「これ以上は、そなたの体に負担をかける」 「皇……」 「そのような顔で見るでない」 皇は、オレを胸に抱きこんだ。 「皇……」 「……黙れ」 「な、んだよ」 「黙れ」 「……何で」 「黙れ。……そなたの声を聞くだけで……己を抑えきれなくなる」 「っ!」 皇……。 そんな風に言った皇は、オレを抱きしめながら、何度も耳元で『青葉』と、呼んだ。 お前も黙れよ。そんな風に……呼ばないでよ。オレだって……我慢してるのに。 ふるっと腰が震えた時、ドアをノックされた。 「起きてる?入るよー!」 ぅええっ?! 母様の声だ! 「ちょっ!いや!あの!」 「ん?」 母様は、有無を言わさずドアを開けた。 そのあと皇は、急いで羽織った肌襦袢だけのほぼ全裸姿で、散々母様に怒られた。 何が『御台殿の駄目はしろという意味だ』だよ!バカ!

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