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夏休み~息抜きは必要だよ、うん~⑥
「うえっ?!」
どうしてこうなった?!
オレが慌てて戻ろうとすると『大人しく致せ』と、皇はオレの腕を掴んだ。
「そなた、余の言いなりであろう?」
「っ……それ、いつまで続くんだよ!」
「少なくとも、今はまだ有効だ」
皇の指が、オレの半袖のシャツの隙間から、二の腕をなぞって脇に届いた。
「っ……」
「湿布が匂うな」
「お前が貼ったんじゃん!」
つーっと二の腕をなぞる皇の指が、脇の窪みを強めに押した。
「っ!」
「筋肉痛は、もう良いか?」
「……ん」
鎧鏡家特製湿布を貼って寝たのが効いたのか、筋肉痛はもう、ホントに気にならない。
「では遠慮は要らぬな。……シャツを上げろ」
ここでーっ?!だって……ええええっ?!こんな、とこで?しかも、自分で脱げって……こと?
「そなたは余の言いなりのはず。男に二言はないのであろう?」
自分でした約束が恨めしい。
「何だ?また安全がどうのという心配か?曲輪の中は安全だ」
いや、安全とかそういうレベルの話じゃなくて!
曲輪の中なんだろうけど、外じゃん!ここ!
誰か来たら……って、こんなところに誰か来るわけないか?
「……」
ここで何をどう言っても多分……オレは、皇の言いなりになっちゃうんだろう。
口を結んで、皇の言う通りシャツをめくった。
「……胸までだ」
何だよ、それ!……恥ずかしいよ、自分から肌を見せる、とか……。
暗闇に包まれた車内は、メーターパネルがまぶしいくらい光っていて、オレを見上げる皇の顔を浮かび上がらせていた。
恥ずかしさを堪えながら、言われるまま胸までシャツを上げると、ほんの少し口端を上げた皇の指が、オレの両乳首を、ふわりとつまんだ。
「ふっ……」
それだけで、腰がびくりと反応する。
ふわふわと何度か乳首をつまんだあと『立ち上がった』と、皇はさらに口端を上げた。
そういうこと、言うなよっ!バカ!
「ふ、っぅ……」
ぐにぐにと乳首の上で、皇の指が円を描く。
「はっ……あ……」
たまらず皇の肩に額をつけて……震える腰を、皇に押し付けた。
「出せ」
何を?
……なんとなく、わかった、けど。
わからないふりをした。
だって……恥ずかしいよ。
「……」
「そなたの陽物は、強情な口と違って正直に跳ねておる。……出せ」
ようぶつ……駒様も夜伽教育の時、ペニスをそう呼んでいた。
ズボンの中では確かに、皇に乳首を押しつぶされるたび、ビクビクとペニスが跳ねている。
「男に二言はないのであろう?」
「……っうぅ」
皇に跨っている体勢じゃ、脱げない。
オレは、ズボンとパンツを下げられるだけ下げて、皇のお腹の上で、自分のペニスを晒した。
……恥ずかし過ぎる!
「余は手が塞がっておるゆえ、余の物もそなたが出せ」
相変わらずオレの乳首をこねながら、皇はそう言ってまた口端を上げた。
手が塞がってるって……お前が勝手に塞いでるんじゃん!
それでも……オレは皇に言われるまま、皇のズボンに手を掛けた。
少しだぼついているズボンのファスナーを下ろすと、下着に包まれている皇のペニスが、ほんの少し手に触れて……その硬さに驚いて、手を引いた。
「どう致した?」
皇は催促するように、オレを乗せている太ももを揺らして、乳首をつまむ指に力を入れた。
「はっ……」
皇のズボンを下ろすのは難しい。
自分と同じように、皇の下着も少しずらして、皇のペニスを解放した。
皇はそれを握って、先端をオレのペニスの先端に擦り合わせてきた。
「ふぁっ!」
どちらのものかわからないカウパー液で、ぬるぬる滑る。
……気持ちいい。
たまらずまた、皇の肩に額をつけた。
「こうが良いか?」
オレと自分のペニスを一緒に握り込んだ皇の手が、上下し始めた。
「はっ、あ……あっ、はっ……」
吐息ではおさまらなくなった呼吸に、甘い嬌声が小さく混じっていく。
そんな自分の声が……たまらなく恥ずかしい。
「そなたが致せ」
皇はオレの手を取って、自分とオレのペニスを握らせた。
オレが握ったまま動かせずにいると、皇はオレの耳にキスをした。
「早う……」
耳元で囁かれて、手の中の、オレのペニスが重量を増した。
皇に腰を抱えられながら、オレは必死に皇と自分のペニスを擦り上げた。
気持ち、いい。
でも……皇は?
「はぁっ……す、めらぎ……」
「ん?」
鼻に抜けるような、小さな声で返事をした皇の耳に口をつけた。
「……いぃ?」
「ん?」
「はぁっ……ぃぃ?皇……も……いぃ?」
皇はびくりと体を震わせて『うつけが』と眉を顰めると、オレの手を外から包み込んで、さらにペニスを強く擦り上げた。
「あぁっ!」
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