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第3話◎

 それから光は、何度も2人の逢瀬を覗き見た。父と桐矢に見つからないように、細心の注意を払って。  見える角度によって、声しか分からないときもあった。桐矢の裸体がまざまざと見られると一番いい。  特にテスト期間中は光が早く部屋に戻るので、2人のまぐわいはより激しいものになった。  光が高校生になってから、1度だけ、2人が寝室以外でまぐわっているのを見た。  その日もテスト期間だった。夕食を終えて早々に光は自室に戻った。しばらく待てば、父の部屋から桐矢のあられもない声が漏れ聞こえてくるはずだ。そう思って光は待ったが、夜が更けても聞こえてこない。  父が家にいるのに、桐矢が犯されない日は無い。不審に思って階下に降りると、バスルームから物音がする。  ガラス製のドアの隙間から、湯気がもうもうと漏れている。丁度、鏡越しに中の様子が見えた。  椅子に座った桐矢の身体を、父が洗っている。  泡に包まれた手が、桐矢の肢体を這い回る。手のひらが無造作に胸の尖りをかすめると、桐矢がビクッと身体を揺らした。 「動くと洗えないよ、桐矢。じっとしていなさい」 「はい、帝さん。……んっ」  桐矢がじれったい快楽に震える。敏感なそこを、何度も分厚い手のひらに撫でられる。そのたびに反応しそうになりながら、桐矢は睫毛を震わせてじっと耐えていた。  シャワーで泡を洗い流す。白い泡に隠れていた、桐矢のほっそりとした身体があらわになった。  反らせた胸の、小さく赤らんだ輪の中心に、ぷっくりと小さな尖りがそそりたっている。熟れた果実のようになったそこは、見るからに敏感そうだった。 「洗っていただけなのに。桐矢は淫乱だな」 「帝さんが、したんじゃ、ふぁっ」  ざらついた指が、胸の尖りを摘んだ。そのままこねるように愛撫すると、桐矢は腰が抜けて父にしなだれかかる。後ろから抱き止めたような形になるが、責め手はそこで終わらない。  平らな胸を撫でると、太い5本の指が、次々と桐矢のかたく芯を持った尖りを押し込んでは弾いていく。  震える桐矢を休ませることなく、ぎゅっとこそをつまみ上げる。かと思えば、人差し指の腹で先端を擦るように激しく愛撫した。 「ああぁぁ……! やっ、あぁっ」  矯声をあげながら、桐矢がガクガクと腰を振った。突然の刺激に、敏感なそこは耐えられない。 「乳首だけでイッたのか? 本当に可愛いな」 (乳首だけで……)  中に聞こえないように、息を吐く。欲情をたたえた熱い吐息だ。  鏡の向こうで、父が椅子に座り直し、膝の上に脚を開かせた桐矢を乗せる。  無骨な手が、桐矢の華奢な手を己の股座へと導いた。何も言われなくとも、桐矢は父のものを握る。うっとりとした顔で、夢中になって芯を持ちはじめたばかりのそれをしごいた。  太い指が後ろの孔の縁を撫でる。もう片方の手は、乳首の先端を摘んでいた。桐矢の身体は小さく跳ね、愛撫の手が止まる。 「どうした。続けなさい」  桐矢は頷いて、手を動かし始めた。  しかし、胸の先端を擦られ、摘まれ、その度に桐矢の手が止まる。必死に手を動かし続けながら、開いた口からは吐息とともに甘い声を吐いた。息を吐くのに合わせて後ろの指が動き、入口を慣らしていく。 「はぁっ……あっ、はぁっ、んっ……」 「もっと頑張らないと挿れられないよ、桐矢」 「はい、……んっ、あぁ……はぁっ」  桐矢は自分を貫くための肉棒を愛撫しながら、乳首をいじり回され、後ろ孔を拡げられて快がっていた。  立派に勃ちあがったそれを、桐矢が満足そうに撫でる。 「帝さん……」 「ああ。もういいだろう」  桐矢が腰を上げると、父は胸の尖りから手を離す。肉棒の先端を縁にあてがい、ゆっくりと腰を落としていく。 「あぁ……んっ……はぁ、あぁぁ……」  淫らな声を漏らしながら、桐矢は恍惚の表情を浮かべた。  半分ほど入ったところで、唐突に父が桐矢の腰を掴む。 「あっ、だめ、あっあ、あぁあぁぁ……!」  力まかせに腰を下ろさせ、勢いよく肉棒が桐矢の中を押し拡げる。太い先端が、抉るように最奥を突いた。快楽の衝撃で桐矢が脚を滑らせ、重力に従ってさらに奥へまで犯されていく。  父は放心した桐矢の腰を容赦なく持ち上げ、また打ち降ろした。 「あぁっ! あっ! おくぅ、あぁ!」  奥の深いところまで固い雄をくわえこんだまま、ゆらゆらを腰を揺らされる。自由を奪われ、めちゃくちゃに中を掻き回されて、桐矢が激しく喘いた。  深く挿入し、奥をゆるゆると突きながら、父が桐矢の胸に吸い付いた。ぬるぬると舐め上げ、かたく熟れた先端を分厚い舌でぐりぐりと押し込む。 「あぁぁっ! だめっ、イくっ、イくっ!」 「……よく締まっているぞ、桐矢」 「あっ、あっあぁぁーーー!」  宙に浮いた白い脚をピンッと伸ばし、桐矢の身体がビクビクと痙攣する。ビクッと背中を反らせると同時に、桐矢の中はギュウッときつく締めつけていることだろう。  胸の尖りの赤さを網膜に焼き付けて、光はこっそりとバスルームを離れた。

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