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♯4 練習曲〝憧憬〟3

「ごめんね、桜也…」  真雪は醜い感情をかき消すように息を吐き、桜也に笑顔を向けた。  お詫びにねっとりと腰を動かし、いいところを優しくこすり、慰めてあげる。   「あっ、そこ、ダメ…、まゆき…」  桜也の美しい唇から、真雪の名前が紡ぎ出される。もっと名前を呼ばせたくて、真雪は桜也に添えた手を動かし、性器と乳首を揉ませる。 「あっ、あっ、あ……」  真雪が手を離しても、夢中になってしまった桜也は一人で自慰を続けていた。  眉をぎゅっと寄せ、目をとろんとさせ、息を荒くして、たらたらと透明な涙をこぼす性器を擦り上げ、自分の硬い胸をもみ、手のひらで乳首を転がす。 「はあ、あっ、あん…」  まるでプライベートな部屋をのぞき見て、桜也の隠された愉しみを暴いてしまったかのような。  そんな背徳感に、真雪はごくりと息をのむ。 「まゆき、まゆき…、…も、だめぇ…、ああん、まゆきぃ!」  桜也自身から、びゅくっとミルクのような液体が吐き出される。まゆき、と連呼しながら達した桜也を見て、嫉妬なんてキレイにかき消えていった。

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