66 / 164
♯6 スケルツォ〝転調〟10
「っあ、あああっ」
桜也はあごをのけ反らせて達する。体が痙攣し、中が伸縮する。
真雪は驚いた。わずかに腰を引いただけだ。まさか、これだけでイッてしまったのか。
ぐっと奥に押し込むと、また桜也の体がびくんと震える。
「あ、ああ、また…っ!」
桜也は左右に体をくねらせ、苦しそうな、それでいて切なそうな顔で昇りつめる。
桜也の腸内はぎゅっと収縮し、真雪のものを締めつける。その刺激が、さらに桜也を苦しめる。
「あん、あっ、あ……!」
強すぎる快楽から逃れようと体をよじり、さらに快楽に捕まってしまう。捕まるほどに、体にこもる熱は上がっていく。
桜也の体は、ひどく敏感になっていた。
真雪が腰を動かしても、きゅっと乳首を掴んでも、手のひらで脇腹や太股を撫でても。
どこをさわっても、桜也はあられもない声を上げ、昇天する。
桜也の体は、火傷しそうなほど熱い。
その熱は体内に残留し続け、何度も何度も桜也を追いつめる。
ともだちにシェアしよう!