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♯6 スケルツォ〝転調〟10

「っあ、あああっ」  桜也はあごをのけ反らせて達する。体が痙攣し、中が伸縮する。  真雪は驚いた。わずかに腰を引いただけだ。まさか、これだけでイッてしまったのか。  ぐっと奥に押し込むと、また桜也の体がびくんと震える。 「あ、ああ、また…っ!」  桜也は左右に体をくねらせ、苦しそうな、それでいて切なそうな顔で昇りつめる。  桜也の腸内はぎゅっと収縮し、真雪のものを締めつける。その刺激が、さらに桜也を苦しめる。 「あん、あっ、あ……!」  強すぎる快楽から逃れようと体をよじり、さらに快楽に捕まってしまう。捕まるほどに、体にこもる熱は上がっていく。  桜也の体は、ひどく敏感になっていた。  真雪が腰を動かしても、きゅっと乳首を掴んでも、手のひらで脇腹や太股を撫でても。  どこをさわっても、桜也はあられもない声を上げ、昇天する。  桜也の体は、火傷しそうなほど熱い。  その熱は体内に残留し続け、何度も何度も桜也を追いつめる。

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