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♯6 スケルツォ〝転調〟11

「ああ、あ…っ、…、…あんぁ…っ、…、ふあ、ん、やあ、ぁ…!」  イキっぱなしになってしまった桜也は、ベッドの上で、びく、びくっと跳ねる。その姿は、まるで捕縛された人魚のように美しい。  桜也が、一度中イキしたらこれほど敏感になるなんて知らなかった。嬉しい誤算だ。 「も、むり…、まゆき、お願い…」  桜也は息も絶え絶えになって必死に訴える。取って、出したい、と。 「出したい? 何を出したいの? 桜也」  真雪がほほえみながら優しく問うと、躊躇もせずに桜也は叫んだ。 「おちんちんから、せーえき、いっぱい出したい…! 真雪、これ取って! イカせて、お願い…!」  左右に腰を揺らし、リングのついた自分のものを揺らし、涙目で訴える。  桜也は必死だ。  必死すぎて、自分の言動がどれほど真雪を煽っているのか、全く分かっていないようだ。

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