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♯7 ノクターン〝拒絶〟4
全然分からない。しばらく頭をひねって、ようやく閃いた。
4年1組 12番。5年2組15番、6年1組9番。小学校4年生から6年生までの、桜也の出席番号だ。
ぞっとした。
いくら幼馴染だといっても、14年前の友人の出席番号をこんなに正確に覚えているものだろうか。桜也なんて、自分の出席番号すら忘れかけていたのに。
「これを見ろ」
神田マネージャーは、数冊の古いノートとスマートフォンを取り出し、手渡す。桜也は訳も分からぬままにそれらを受け取った。
「これらはすべて斑目真雪の私物だ。あいつがピアノレコーディングしてる隙にバッグから抜き取った。スマートフォンのロックを解除するのに苦労したがな。…中を見てみろ」
B5サイズのキャンバスノートが五冊。ぱらりとノートのページをめくり、桜也は絶句した。
そこには、小・中学校時代の、桜也に関するありとあらゆる情報が詰め込まれていたからだ。
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