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♯8 プレスト〝折檻〟7

「桜也、反省した?」  絶頂に跳ね上げられている桜也は、真雪の言葉を認識し、うなづくのもやっとだ。 「…分かった。そろそろ許してあげる」  ぴく、と桜也のものが反応した。期待した肉棒が膨れ、解放される時を今か今かと待っている。  性器に巻いたひもをとろうとした、その時。  複数人の足音と、若い男たちの声が聞こえてきた。 「見ろよ。あれ、ヤってんじゃねえ?」 「こんなとこでお盛んなこったな! おい、ちょっと冷やかしてやろうぜ」 「おい、まさかの男同士じゃね? ホモかよ、やるう~!」  どうやら地元のヤンキーたちのようだ。徒党を組んで、下卑た笑い声をあげながら近づいてきた。複数の懐中電灯の明かりが、絡み合う二人を照らす。  ひゅう、と口笛を吹く音。  サーチライトのように動く、懐中電灯の明かり。  結合部を照らし、卑猥な言葉を口にして、げらげら笑う男たち。  だが、桜也には状況を理解する余裕なんてない。  とろんとした虚ろな目で、吐息とともに必死に懇願する。

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