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♯12〝子犬のワルツ〟3
◇◇◇
桜也を車に乗せ、イタリアンレストランで夕食をともにし、家に戻った。
桜也は革靴とコートを脱ぎ、ネクタイを緩めながら歩く。ちらりと見える首筋が妙に色っぽい。
理性の糸がぷつりと切れた。
「桜也、もう我慢できない…!」
桜也を抱きかかえ、監禁部屋としてつかっていたあの部屋に運ぶ。
ドアロックをかけず、あけっぱなしになった扉をくぐり、桜也ごとベッドに倒れ込んだ。おでこ、耳、ほお、首、そして唇…、肌が露出している部分すべてにキスをする。そうしながら右手で、桜也の股間をズボンの上からやわやわと揉んだ。
「…ふぁっ」
桜也が喘いだ瞬間、半開きになった口にかじりつき、舌を入れた。
歯ぐきやほおの裏側を丹念に舐め、蜂蜜のような唾液の味を堪能し、舌を絡めた。限界まで舌を伸ばし、舌の根本から先端までを這うように舐める。
「んんっ」
桜也の吐息が熱くなり、桜也の目が潤みだす。
そんなかわいい桜也を見ていると、ちょっとした加虐的な欲望がふつふつと湧いてきた。
桜也がその気になりかけたところで、真雪はさっとキスをやめた。ベッドの隅で自分の服をさっさと脱ぎ捨て、なんの恥ずかしげもなく裸になった。それから戸惑っている桜也に優しく命令した。
「桜也、自分で服を脱いで」
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