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♯12〝子犬のワルツ〟8
「ああ、熱い…」
桜也は腰を落とし、徐々に真雪のものを飲み込んでいく。切なそうに眉をよせ、目を細めて快楽を味わっている様が、なんとも色っぽい。
桜也はおずおずと腰を前後し始める。
挿入は浅く、桜也の感じるポイントには届いていない。それでも “真雪の上に乗り、動いている” というシチュエーション自体に興奮しているらしく、桜也は恥ずかしそうにほおをピンク色にして、はあ、と熱い吐息を落とす。
(もう桜也ってば、かわいいんだから)
かわいい桜也にもっと感じてほしくて、真雪は桜也の腰を両手でつかみ、ぐうっと落とした。真雪のものは桜也の中を釘のように貫き、最奥まで届いてしまう。
「あああっ!」
奥のいいポイントをぐいっと擦られ、強い刺激に桜也は背中をのけ反らせた。
「いい、そこいいっ、きもちいよぉ…っ!」
よがりながら桜也は腰を前後に振る。
さっきのように恥ずかしそうにではなく、盛った雄犬のように夢中になって腰をふりたてる。
「いい、いいよぉ…、ああ、だめぇ、止まんない…」
のけ反り、あらわになった喉仏。
限界までつきあがった乳首。
止まることなく動き続ける腰。
腰と一緒にぶるんぶるんと揺れる、桜也のもの。
(うっわ、やば…、夢中になってる桜也、エロすぎる…)
あまりにも扇情的な光景に思わず達しそうになったが、歯を食いしばって我慢した。かわいい桜也の乱れるさまを、もっと鑑賞していたい。
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