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 気付けば、他の役員らも興味深そうにこっち見ていた。そんなに転入生が気になるか。ひとまず勝手な想像はやめていただきたい。  惚れたって? ねぇよ。  だがしかし、気に入った設定を今さら覆すことも出来ないので、結局曖昧な返しとなる。 「あなたがたのご想像にお任せしますよ」 「結局どうなんだよ……」 「「りっちゃんのケーチ」」  うっせ黙れ。  見れば………そう、見れば、分かるんだ。  気付けば目の前には食堂へと続く回転ドア。そこを抜け、深々と頭を下げる食堂スタッフに見送られながらロビーを通り、豪華絢爛な両開きの扉を押し開ければ、そこが食堂。  というか今さらだが、普段滅多に揃わない生徒会役員フルメンバーが食堂に向かうとか、俺としては滅茶苦茶遠慮したいんですけど───…。 『キャアァーーッ!!』 『ウォオオァーッ!!』  手遅れってことですね、了解。 「どうして皆様お揃いでっ……!?」 「やだ、今日に限ってメイクしてない!」 「やった、《闇豹》様と目があった! 視線だけで孕めそうですぅっ」 「《光の君》……そのふつくしい御足でオレを踏んで罵ってはあはあ」 「《黒薔薇》様ぁー今夜いかがですかー!!」 「書記様のおねむ顔、尊み秀吉!」 「ソラちゃん、ウミちゃん、今日もかっわい……今ロリっつったやつ誰だゴラァッ」  ……正常運転な声が見つからない。  これだから全員で食堂なんて来たくなかったんだ。  

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