23 / 26
第23話
すると蓮は僕を抱き締めて
「ゆっくり動くよ」
そう囁いて抽送を始めた。
最初は僕の様子を見て、久しぶりの行為に馴染ませるように動いていた。
そして僕の唇から喘ぎ声が出る頃、浅く深く激しく腰を打ち付ける。
僕は蓮の背中にしがみつき、揺さぶられていた。しばらくして抱き上げられ、下から突き上げられて仰反る喉に噛み付くように甘噛みされて声にならない声を上げる。
もう…どのくらい時間が経過したのか分からない。
身体を反転させられ、突っ伏した状態で後ろからガンガン打ち付けられる。
「……蓮、激し……ぃ。もぅ……いやぁぁ…」
切れ切れに叫んでも
「まだだよ、1ヶ月も我慢させたんだから、分かってるよね」
そう言われて、片足を持ち上げられて肩に担がれて腰を打ちつけれられる。
「っ……あぁ……アアっ!……ダメ…もう……無理ぃっ……」
叫んだ時、深く打ち付けられて意識を飛ばした。
どの位、意識を失っていたのか。
ガクガクと揺れる身体と、下半身を襲う刺激に目を開ける。
「ハル、気付いた?」
意識を失った僕を、そのまま抱いていたらしい蓮に目を見開く。
「お前……!」
怒りかけて、激しい刺激に目の奥がチカチカして来る。
「此処、ハルの良い所だよ。ハル、気持ち良い?」
そう言われて、硬い切っ先でグリグリと刺激されて全身が硬直してガクガクと震えが止まらない。
「な……に……?」
止まる事の無い快楽に、恐怖が襲う。
「やだ…、怖い……。蓮、怖い……」
しがみ着く僕を抱き締めて
「っく、…ハル、俺も……もぅ……」
と呟いて腰を激しく打ち付ける。
そしてグッと最奥を何回か強く叩き付けるように打ち付けて、蓮が
「はぁ……っ!」
って息を吐いた。
蓮は僕の肩に額を当てて、呼吸を整えてから僕をゆっくりと抱き締めた。
僕は汗でしっとりとした蓮の背中をそっと抱き締めて、ゆっくりと目を伏せた。
ともだちにシェアしよう!