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第2話・君の名前は……。(6)

「いやっ、いたっ! あっ、ああんっ!!」  痛みを訴える悲鳴と、それだけではない、甘い嬌声が放たれる。  永遠にこの苦痛が自分を襲うのかと篤は思ったが、しかし、それは少しずつ。けれども篤の中で、確実に何かが変化していった。  そして、アドレーが篤の内壁の、ある一点に触れた時だった。これまでとは違う、強い刺激が身体中を駆けた。 「っひ、ああんっ!!」  貧弱な身体が、弓なりに反れる。 「ここだな」  アドレーはそう言うと、そこばかりを執拗に擦りはじめた。  先走りを帯びた指がそこを擦るたび、淫猥な水音と内壁が開閉を繰り返す音が聞こえる。  どうしようもない快楽が、篤を襲う。 「あっ、あっ、あっ! や、そこ、擦っちゃっ!!」 「可愛い、俺の篤。俺の指がそんなに美味いか? もっと食べさせてやろう」  言葉攻めなんて酷い。  アドレーが言うと、余計に後孔が気になって、締め付けが強くなるではないか。  篤は快楽の涙を目に浮かべ、いやいやを繰り返す。 「頬を赤らめ、涙ぐむ顔も、実に愛らしい」  アドレーは指を三本に増やし、何度も執拗に擦る。  強烈な疼きが、篤を攻める。 「いやあっ、だめっ! イく、イくっ!!」 「達すればよい。可愛いぞ、篤」  薄い唇が、ふたたび喘ぐ篤の口を塞ぐ。 「んんんんうううううっ!!」  後ろと前、双方からの愛撫に耐えきれなくなった篤は、口づけられたまま、とうとう果てた。  意識が拡散する。 「どれほどの間、待ち続けていたことか。お前は俺の恩人だ……」  アドレーの低音が、沈みゆく意識の中で、静かに響いた。

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