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「........、っあ........」 寝室についてすぐに、蒴によってベッドに投げつけられ、蒴の舌ですぐに翻弄させられる。 「蒴、は........こういうこと慣れてんのかよ」 呼吸も整えられないまま、蒴に質問を投げかける。 「男とは初めてだって言ったろ」 「女の子が無理とか言ってるクセに女に欲情すんのよくわかんねーけど」 「違う。好きなやつのこと頭に浮かべてやればいくらでもできんだよ。これが好きなやつだったら........って想像するだけでムラムラすんだろ」 ふっと優しく笑って上目遣いで俺をみる。 「........っ、俺も代わりかよ。俺、男だからより具体的に体現できてよかったな」 強気に言ったけど、自分で言って悲しくなる。 好きだと認めてすぐにもう失恋フラグとかついていない。 しかも、相手は有り得ないと思っていた相手なのに。 「洸希は誰の代わりでもないよ。俺は今目の前にいるお前を抱きたい」 蒴の瞳がギラギラしたものに変わったと思った瞬間、下に唇がおりてくる。 「........っ、は、あぁっ........」 蒴の舌の動きに翻弄されて、出てしまう声と熱くなる身体。 恥ずかしいからやめて欲しいのに、やっぱりやめて欲しくなくて、もう今すぐにでも蒴が欲しくて堪らない。 俺はいま、俺の身体に貪りついているこの男のことがたしかに好きなのだ。 「ん........っ」 どちらとも無我夢中になって我を忘れてキスをする。 角度を変えて何度も何度も。 「んっ、はぁ、んっ」 舌が絡まり合う音が部屋の中に響いて、それがまた俺を興奮させる。 「........あっ」 キスに夢中になっていると蒴の手が俺の身体のラインをツツーと指で触れていく。 その度に身体がビクッとなって恥ずかしい。 そして、蒴の手はカチャカチャと俺のベルトを外して、緩んだ制服のズボンからワイシャツを引き抜いて中へと入り込んでくる。 「........はっ」 まだ蒴の手で軽く触れられただけ。 それなのに、息が荒くなっていることが自分でもわかる。 「んっ」 「乳首、感じてんな」 少しだけ乳首を指で転がされただけなのに、ゾワゾワとしてきてしまう。 「かーわいいー」 嬉しそうに言うと、その唇を俺の乳首に落として、舐めて「あ、そこ........」と声を漏らすと「なに?いあの?」と聞かれるもんだからこくんと頷いてしまう。 「素直じゃん」 蒴の舌の動きはもう気持ちがよすぎて、変な気持ちになってしまう。 乳首で感じるだなんて思ってなかったけど、でもきっも好きなやつだからだ。 蒴以外のやつに触れらたことなんかないけど、わかる。 「蒴、加えてもいい?」 裸になって俺の上に跨っている蒴のモノが見えて気がついたらそう口にしていた。 「........は?嫌じゃねぇの?」 「嫌じゃない」 見ているうちに自然と蒴を気持ち良くさせてあげたいという思いが湧いてきた。 俺は当然舐められたこともなければ、舐めたことなんてない。 だから、気持ちよくさせてあげられるかなんてわからないけど、俺も男だからどんな風にされたら気持ちいいかはなんとなくわかる。 「嫌じゃないならやってもらおうかな。つーかお互いやろ」 蒴は身体の位置を逆にして、俺のモノを加えるから俺も顔の近くにきた蒴のモノを加える。 蒴のモノは勢いよく勃っていて、これは好きなやつのことを頭に浮かべて勃っているのかと泣きそうになったけど、それよりも興奮のほうがかって無我夢中で蒴のモノにかぶりついた。 経験はないけど、ネットとかで見てそれなりの知識はある。 ヌルヌルしていた方が気持ちいいとかネットで見たサイトには書いていたので、自分の口の中に唾液をたくさんためて、蒴の膨れ上がったモノに垂らす。 そうしてヌルヌルになったモノを俺の口に含めたら、気持ちが良かったのか蒴の太ももの付け根がピクっと動くのを感じる。 ──蒴が俺で感じてくれている。 頭の中にあるのが誰であれ、いま蒴のことを感じさせているのは俺だ。 その事実が俺を存分に興奮させた。 「あっ........」 蒴の気持ちよさそうな声が漏れて、吐息が聞こえてどんどん蒴のことを気持ちよくさせたい思いが強くなる。 堪らなくなった俺が上下させる回数を増やすと、蒴のモノは一層デカくなる。 蒴は感じているからか、俺のモノに触れる手は止まっている。 俺で気持ちよくなっている、好きなやつを俺がイかせてやりたい。こんな気持ちは当然初めて。 「........っ、こう、き」 蒴が俺の名前を呼んで、唇からモノを離させる。 「なに、なんかダメだった?」 やり方がもしかしたらまずかったのかもしれないと不安に駆られてしまう。 「逆。良すぎんだよ」 「へ?」 「イきそうになったから止めた」 「イケよ」 「いやだ、洸希の中でイキたい」 「........っ」 〝俺の中〟それが意味するものはなんなのかはわかってる。 でも俺は男だから女みたいには普通にはできない。 漫画で読んだ男同志の行為を思い浮かべてサーっと血の気が引く。 もちろん想像しなかったわけじゃないし、こうなるんだろうなってこともわかったいた。 それなりの覚悟はあったけど、それでもいざ目の前にするとやっぱり怖さが襲ってくるもんで。 「怖いか?」 俺の様子に気づいて蒴が顔を覗き込んでくる。 「怖くないなんてウソになるから言えないけど........」 「洸希の嫌がることはしない。やりたいかやりたくないかだけ答えて。お前は俺に身を委ねればいいから。ちなみに俺はやりたいよ」 「俺なんかでいいのかよ........俺だぞ」 「洸希がいいんだよ。洸希の中に出したいんだよ」 「じゃあ........うん、やりたい」 優しい表情で蒴が言うもんだから、流されてしまった。 好きなやつだからってのが強いのだけど。 「とりあえずやってみるから........準備しよ」 蒴の手によって、ベッドの上に四つん這いにされる。 「この格好恥ずかしいな」 「俺しかみてねーよ。力抜いてろよ最初痛いだろうから」 蒴が自分の指を俺に差し出してきて「舐めてデロデロにして」と言ってくるのでとりあえず、言われるがままに蒴の指を舐める。 「ちょっと我慢してな」 俺の唾液によってデロデロに濡れた指を俺の後ろへと少しずつ入れていく。 「痛くないか?大丈夫?」 「........ん。大丈夫」 不思議と痛く感じなかったのは、きっも蒴がゆっくりと優しくしてくれたから。 「今日さ、お前の前髪あげたの失敗したって思ったんだ」 「........へ」 急にいまのこの状況にそぐわない話題が出てきて、返答に困ってしまう。 「俺がみつけた可愛い顔なのに女が寄ってくるとか聞いてねーよ」 「俺だってそんなのしら........んっ」 指が中で動いて言葉にならなくなる。 「ん?気持ちよかった?ほら、話してたらあっという間に指2本入ってるよ」 「え........」 蒴のタイミングのおかしい話を聞いてるうちに、気がついたら指の本数が増えていたらしい。 きっと蒴が意識をずらしてくれたのだろう。 蒴は本当にこういうのが上手くて、男とやるのが初めてだなんて嘘ではないかと疑ってしまう。 「そこ、やば........おかしくなりそう」 蒴は俺がさっき声をあげたポイントを何度も何度も執拗に突いてくるから、頭がどうにかなってしまいそうだった。 「洸希、もう我慢できねーから入れるぞ」 結構長いこと蒴が指で解してくれていだと思う。 そんな長い時間をかけて解してくれた後ろを使うのはばり怖いけど、それよりも蒴が欲しいという気持ちが強かった。 「........欲しい。蒴が欲しい」 「........っ、バカ。煽んなよ」 蒴は俺を仰向けにさせて、覆いかぶさってくる。 「........っ、きっついけどごめんな」 俺の唇に自分の唇を重ねて、勢いよく勃っているモノを入れていく。 「........入ってる?」 「少しずつな。痛くないか?」 「うん」 蒴のモノがじわりと入ってくる度、身体がゾクゾクと疼く。 俺はいま、好きなやつに抱かれているという事実が俺の身体に幸福感を与える。 「........ん、蒴........あっ」 蒴のキスのおかげか、すっかり俺の身体の力は抜けて、気がついたら蒴のモノは全て俺の中にすっぽりと入っていていた。 「やっべ........こんな気持ちいいのかよ」 蒴もまた気持ちよくなってくれているようで、俺の心は満たされていく。 「あ、ああ!あ........!」 蒴が勢いよく俺の後ろを突いて、部屋の中には2人の肌が合わさる音がパンパンっと響き渡る。 そして、我慢が出来なくなった俺の手は自然と自分の反り上がったモノへとおりていく。 「待って、ダメだよ。ちゃんと中で感じて」 掠れた声でいわれて、俺の手は動かせなくなる。 そして蒴の動きは勢いを増し、俺のお腹のなかはゾクゾクとしてくる。 「ま........て、へん」 「いいんだ。そのまま感じてろよ」 「........っ、あぁ........っ」 激しく動蒴に俺は声なんか我慢できなくて、遠慮なしに声がでてしまう。 「........っ、こう、き........俺........イきそ........」 「ん........俺も........っ、あっ!」 「一緒にイこう」 俺のモノは触ってないのにイきそうになる感覚にウソだろって思った。 後ろから突かれてイクなんて有り得ないことだと思っていたから衝撃を感じてる。 「.......っ、あ.......あ.......あ!イクッ.......あっ、.......あっ!」 俺が絶頂を迎えたど同時に蒴のモノも俺のなかでヒクヒクと痙攣していたから、蒴も絶頂を迎えたことがわかった。 「やべぇな、全然女よりいい。全然違ってビックリした」 「俺はこれしか経験ないけどな」 「いいよ、俺だけ知っていれば。他のやつなんか知らなくていい」 独占欲の塊のようなセリフも嫌なんかじゃなかった。 好きなやつは別にいるってわかっているけど、蒴にとって男との初めてが俺だって事実が大切だった。 蒴の存在は最初からみると急激に大きくなっていった。 もう、蒴から離れるなんて無理なんだろうなって思った。

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