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第5話 真実

「秋人、店の掃除…せなあかんな…」 年末…12月26日 二人は遅い朝食を取っていた 「俺さ、年越したらバイトを再開するわ」 「バイト?何処の?」 「便利屋関係、その他諸々もな再開する 秋人の店の忙しい時間には戻るからな」 「ん。好きにしたらええ…」 「秋人…髪の色抜いて…ええか? 面倒臭い事があんねん…あかんかな?」 命の髪は…秋人が命令してから、ずっと黒くな っていた 「どんな髪してても…命は命や 永遠の元の彼女に、付きまとわれてるんやろ? 抜いてええ!腹立つし…命は僕のもんやし…」 命は秋人を抱き締め…キスした 「なら色抜くわ 金髪でも許してくれるか? 」 「許したる、その変わり留年は許さんで! 卒業はしろよ!」 「解ってるって!愛してるで…秋人」 秋人は…顔を赤らめて…僕もや…と答えた 「僕も愛してるで…」 見詰め合っていると…インターフォンが鳴った 「誰やろ…秋人の兄やったりしてな…」 秋人は…嫌な顔をした 命はインターフォンのマイクで「誰や?」と問い掛けた 「命!耕作と秀一と当麻や!」 と耕作が叫んだ 命の友人の嶋崎耕作と藤崎秀一、漆原当麻がやって来たのだった 「秋人、友達やわ…ゆっくり食べてな」 頬にキスして…命は玄関へと向かった 「どうしたん?朝から…?」 命が聞くと耕作が 「永遠さんの命日近くの頃お前…精神状態悪か ったやん … バイト…この先どうするんやろ?って晴香さ んが言っててな」と心配して問い掛けた 「晴香さんが?バイトは続けるで! 前と変わらんよ! 秋人の店を手伝うから…忙しい時間はあかんけ どな…定休日とかは1日やれるで!」 「なら、良かったわ…晴香さんが…かなり気に して…ダメかな…って言ってたからな」 耕作がそう言うと…命は… 「…永遠はな… 俺の片割れやしな…遣り切れんわ… まだ……1年や…1年しか…経ってへん…」 と呟いた 仲間は…命が… 兄を信頼して…大好きだった…のを知っていた 父親を愛してるのも…知っていた 「秋人さんは…?」 当麻が命に問い掛ける 「キッチンにおるで…飯食うか?」 「なら、珈琲だけでも貰おうかな♪」 秀一が命に言うと、悪友を家に招き入れた 「秋人、耕作と秀一と当麻が来てる 珈琲を淹れたるけどええか?」 「あぁ、構わへん」 耕作と秀一と当麻は、キッチンに入ってきて後 悔した… やけに…秋人は…怠そうで…今まで行為をして ました…みたいな艶を秘めていたからだ カウンターキッチンに入り、珈琲を淹れ三人 の前に置く 命は秋人の横に座ると優しげな瞳で秋人を見た 「秋人、食えんのか?」 「嫌…食べてるし…」 「良く噛んで食いな…」 秋人は頷き食事を始めた 秀一は「命、晴香さんに電話入れたれよ!心配 してたで」と言うと、命は携帯を取り出した 「もしもし、晴香さん?」 『…?夏彦か?何か用か?』 「晴香さん!命や…忘れたんかよ… 耕作と秀一と当麻が来てるんや…電話したれっ て言うからな、したんや…」 『あー!!命!お前!大丈夫かよ! 愛する永遠君の命日…やったんやろ… クリスマス近くの…お前は使えんくなる日の方が多いから な…心配してたんやで?』 えらく男前の声がする… 低い掠れた声やけど…電話の相手はすこぶる美 人やった 「………秋人を支えたらな…あかんのやけどな …永遠を亡くした日が近付くと…悲しくなるね ん……すまん 年開けたら…電話入れるわ…」 『悪かったな…まだ1年やもんな… お前の親父の…秋人さんも辛いやろな… でもな…お前はうちの一番の、戦力なんやで… … おらんと…キツいんよ…考えといてな』 命は…電話を切ると…鼻を啜った 「すまん…耕作…秀一、当麻…… 俺…まだあかんかも知れん…」 三人は…気遣いが…足りんかった…と後悔した 秋人の腕が…命の頭を撫でる… 父親の指だった… 「泣きなや…」 「秋人…俺…」 「友達もおるんやで…泣いたらあかん」 命は…頷いて…服の裾で涙を拭った 「あ…服で擦ったら…あかんて…」 秋人がタオルで顔を拭いてやる 「秋人…墓参りせなあかんやん…」 「そやな…店の掃除の前に…墓掃除やな…」 命は…タオルで顔を拭くと…顔を上げた 「耕作、秀一、当麻…年末年始は…考えたくな いねん…」 耕作は「解ってる…でも遊ぼうな…」と声をか け 「解ってるわ…誘ってな」 秀一は「初詣しに行こうな…」と命の肩を叩い た 「おう!行こうな!」 当麻は「正月に来るし…その前に掃除手伝うし…」と言葉にした 「毎年手伝ってくれてるな…今年も頼むな… バイト代は出ぇへんけどな…」 「秋人さんに上手いもん食わせてもらえば、チ ャラでええねん」 秀一は、秋人に 「秋人さんは…16の時に…駆け落ちした… 親父の弟なんか?」と問い掛けた 「君は?」 「藤崎秀一、俺の父親は…藤崎夏彦…」 「あぁ…兄さんの所の…子供か… 僕が…出てからの子やろ…知らんかったわ」 「オレは…あのクソ親父が嫌いや… あのクソ親父が嫌がる事ばかり…やって来たんだ よ! クソ親父……兄弟に電話してたから…来ると思 うで…」 秀一は秋人に…言う 「僕の事は…捨てておいて欲しいんやけど…」 「無理やわ…オレの親父は……粘着やからな… …自分の思い通りにならんのは許せへんのや」 秋人は…嫌な顔をした 命は「思い通りって?」と思わず聞いた 「許嫁がいたみたいなんやな… あの家にいたら…意思なんて関係なく…結婚や …」 秀一は 「あの親父は…なんでも自分の言う通りにならんと…気が済まんのや… 狂ってるで…馬鹿げてる…」 と吐き捨てた その時…玄関のチャイムが鳴った 命は「どなたですか?」とカメラを作動した 「秋人の兄弟です!逢いに来た!通しなさい! 」 命令口調で…指示する… 命は仕方なく…玄関を開けに行った ドアを開けると…学校で逢った…生け簀かない 奴がいた 「命!お前…秋人の子供やったんか?」 晴香が…命に声をかける 「晴香さん…」 唖然としとると…抱き付かれた 「命、元気にしてるか?」 「冬樹…?」 「姉さんも冬樹も…彼と知り合いなんですか? そんなのに構ってる暇に…秋人に逢いますよ! 」 と、夏彦は言い捨てた 「僕の息子は…そんのやない!」 秋人は…夏彦を睨み付けた 「兄さん、何しに来たんですか?」 「家に帰りなさい…それなりの人と結婚して… 藤崎の家に相応しい生活をしなさい!」と命令 した 「僕は…藤崎やあらへんので…構わないで下さ い!」 と秋人は…言い捨てた 命は仕方なく全員を部屋へと招き入れた リビングのソファーに座ると…夏彦は 「秋人、家に帰りなさい!」と命令した 晴香は「秋人には子供いる!…そんな事出来る 筈ないやないの!」と怒鳴った 「………あんな女と駆け落ちして…情けない… あんな淫売!結婚してやる価値もない!」 秋人は…「子供の前です!いい加減にしてくれ ませんか?」と吐き捨てた 冬樹も「兄さんは…悪意が有りすぎやわ!」と たしなめた 晴香は「秋人は…あんたの持ちもんやない! 勝手な事したら…許さへんで!」と釘を刺した 夏彦は「また来る…」と言い捨て帰って行った 夏彦が帰って行くと…秋人は…息を吐き出した 「相変わらずか…兄さんは…」 秋人が言うと…秀一が 「あれは、病気やで…自分の思い通りにならん と…狂ったように…怒り出すしな…」と吐き捨 てた 冬樹は…「ひょっとして…秀一…遣られてるの ?」と問い掛けた 「オレはアイツの言いなりにはならんからな … すると…ネチネチ説教され…聞かんと…無視や …」 秋人は…「僕にやられた様な事やられてるんや …」と呟いた 晴香は「情けない…」とボヤいた でも気を取り直して…秋人に声をかけた 「秋人、世の中は狭いわね…こんな近くに住ん でいるなんて… しかも…うちの会社のホープの父親が…あんた だなんて…ね」 「命のやってる…バイトって晴香ん所か?」 「そうや、うちの会社でバイトしてくれてるん や」 秋人は…そうか…と呟いた リビングの横のピアノの上には…位牌と写真が 飾ってあった 「あの子が…永遠君か…?」 秋人に尋ねると…秋人は…写真を取って渡した 「流石…双子やね、そっくりやわ…」と晴香が 言うと 冬樹が「天使みたいな穏やかさやな…」と呟いた 命は…「永遠は…天使の様に優しく…オレの片 割れやった…」と言った そして……また、…泣いた 秋人は…命を抱き締めた 「泣くな…命…」 「だって秋人…永遠がおらんなんて…」 よしよし…と秋人が命を慰める 「年末年始は…永遠を偲ぶ時期やからな… 命は…泣きっぱなしやわ…」 晴香は泣いていた 冬樹も泣いていた 耕作も秀一も当麻も…貰い泣きして泣いた 命は…泣き疲れて…眠りに着いた 秋人は…それでも離さなかった 晴香は「あんたが父親やなんてな…」と信じら れん……と、呟やいた 「僕の子やから…絶対に離せへんよ! 永遠を亡くし…命まで失ったら…僕は死んでし まうわ…」 晴香は…秋人が…どれだけ命を大切にしてたか …命から聞いて知っていた 命が話すのは…何時も父親の事ばかりやったか ら… 「秋人、年が明けたら…珈琲を飲みに来るわ… 母さんや父さんと…」と秋人に言った 「お二人は…元気なんか?」 「……元気やけど…確実に年は取ってるよ! 何時も…あんたに逢いたがってるわ…」 「…そうか…親不孝してしもたな…」 「また来るからね…」 「はい。」 晴香と冬樹は帰って行った 秋人は…溜め息を着いた 耕作や秀一、当麻も…帰って行き… 二人きりになった 秋人は…命の…髪を…撫で続けた 少し眠って…目を醒ますと…誰もいなかった 命は…優しく頭を撫でてくれる…秋人の手を掴 み…口付けた 「起きたんか?」 「秋人…また泣いて…寝てしもたわ…」 「仕方ない…お前達は…双子やったんやしな… 」 「晴香さんと冬樹が…秋人の…兄弟やったとは な…」 「あの二人とは…長いんか?」 「小学校の頃からの知り合いや…当麻の…母親 が…晴香さんなんや…」 「え!嘘…姉さん結婚してたんか…」 「出来婚で…強引に…結婚したって言ってた… 今の仕事を始めたのは…冬樹は…家が嫌で…ドラッグに手を出してな… 警察に捕まって…晴香さん夫婦が…立ち直らせたんや… 俺は…それをずっと見て…知ってるんやけどな …晴香さんは必死に弟を立ち直らせてた 家から出して…自立させてな… あの便利屋は…冬樹の為に作った様なもんや」 「………全然…知らんかったわ…」 「晴香さんは…最初…俺が嫌いやった… 晴香さんの兄に似てると言ってたな… 俺…似てるか?あんなんに似てるか?」 「似てへん!あんな鷹揚な人間やない… 命は…僕のもんやし…可愛いに決まってやん… 」 嬉しい…飛び付きたい… でも、あの男は…用心せんとな… 秋人の弱味を握って…家に帰れ…と言いそうや … 命は唇に人差し指をやり、しーっという合図を した そしてテーブルの下を覗いた すると…やはり盗聴器が…仕掛けてあった 命は…盗聴器を外すと…そーっと持って… 秋人の喫茶店の鍵を開けて…店内に置いておい た 家に戻ると、家中仕掛けれそうな場所のチェックをした 「秋人…んとに、あの男は…用心やで…」 「油断してたら………許嫁と結婚させられてしまうな…」 秋人は…嫌そうに呟いた 「許嫁がおったんか…ならなんで…ババアと? 子供が出来たからか?」 「………僕の初めては…美穂だったやから、子供が出来た…って言われたらな… 信じて…責任取るしかないと…思てた…」 「あのババア…浮気してたの知ってたか?」 「え?……そんなん知らんよ…」 「便利屋は…探偵紛いの事もすんねん やからな、覚えたての腕で…ババアを尾行した そしたらな、ババア…恋人おりやがった しかも…永遠が亡くなる…瞬間…ホテルで最中やったんや… 耕作達に…ババアを呼んで来てくれ…頼んだんや… そしたら…ホテルでセックス中や…言われた 責めたらな…ババア…アンタ達は…秋人の子供 やないねん…ぬかした その頃付き合ってた奴の…子供やて… 秋人は…単純やから…ソイツの大切な奴を奪っ てやったんや…言うてた… 死ね!って責めたらな…死んだわ… 綺麗サッパリ…死んだわ… ピアノの中に…遺書があるで…」 秋人には…初めて聞く事ばかりだった… 命は…ピアノの中の母親の遺書を…秋人に渡し た 「封は切ってないで…秋人に宛てたるわ…」 秋人は…遺書を受け取り…封を開けた 「命…一緒に見て…」 「ええで…一緒に見よ…」 封の中から…遺書を取りだし…開いた 『秋人さまへ 貴方には本当に申し訳なく思っております 私は当時…藤崎夏彦氏と交際しておりました 交際と申しても…相手は遊びでした 私は…遊ばれて…捨てられました… 子供が出来た…言うと…慰謝料を手渡され… ゴミクズの様に捨てられました だから、弟を奪ってやろうとしました たぶらかし…駆け落ちして…罪悪感は有りました だから、精一杯の事はしました… 貴方を大学まで出す… 慰謝料は、それに使いま した 残った分で…店を買い…家を買いました 貴方を愛そうと想いました… 貴方が…穢れてなさすぎて…愛すには烏滸がま しい… 永遠は貴方にそっくりでした 貴方を愛せない分…永遠を愛そうと想いました でもその永遠も今はいません… 私は…やっと、命の手によって裁かれました 永遠の後を追います… 今まで…ありがとうございました そして……許してください…』 秋人は…遺書を読んで…茫然としていた 「兄さんと…美穂は知り合いだったのか… 二人は…兄さんの子供?……嘘…」 命は…秋人を抱き締めた 「秋人…俺は…秋人さえおればええんや 他は要らん…秋人は…俺の親父や 17年間…育ててくれたんは…秋人やん 永遠もきっとそう言うで… 秋人は…最高の父親や…ってな 俺等には……秋人しかおらへんのや… この遺書は…燃やそ…こんなん要らん…」 命は…手の中の遺書を灰皿の上で…ライターで 火を着けた 秋人は…燃え上がる遺書を見ていた 「秋人…俺と永遠と過ごした…年月は… 誰にも 負けん 俺等の父親は…秋人だけや… ………あんな奴の種で出来てる俺は… 要らんか …?」 命は…秋人を抱き締めた 「違う…ちょっとショックやったんや… でも…お前達を育てたんは…僕や… 僕の宝は…お前達や……それは今も変わらん… そして今は…命を愛してる…他の誰やない…… 命やから…愛しいんや…」 「秋人…ベッドに行こう…」 「ん…連れてって…」 命は…部屋の電気を消すと… 秋人を抱き上げ…寝室に向かった 寝室のドアを…秋人に開けさせ…命は…ベッド に進む… 秋人をベッドに寝かすと…命は…ドアを閉めに 行った 鍵をかけ…服を脱いだ 「秋人…服脱いで…自分で脱いで…」 言われて…秋人は…服を脱いだ この一年…抱かれてたけど…自分で服は脱いだ ことなかった… 命の目の前で…秋人は…服を脱いで行く 羞恥心と闘い…一枚ずつ…脱ぎ落とす ズボンを脱いで…下着だけになると…戸惑う でも…それを脱ぎ落とすと…全裸になった 命は…眩しそうに…秋人の裸を見ていた 「あんまし…見なや…恥ずかしい…」 秋人は…命の視線から逃れて…ベッドの中に入 った そして、布団で…体を隠した 「何で?何で見せてくれへんの?」 「……年やから…恥ずかしい…」 命は布団を剥ぎ取り…秋人を見た 「秋人は…綺麗やで…年とか言うな! 秋人でも許せへんで…こんなに綺麗やのに…」 命は秋人の素肌に指を這わせた 「命…見たらあかん…」 「何で?乳首が立って…感じとるからか?」 秋人は…頬をカッと赤くした 「俺のもんや…俺のやで…秋人!」 命は秋人の前髪を掴み…顔を引き上げた 「命のもんや…手ぇ着けた責任は取れよ 僕の身体を…作り替えた罪は重いで…」 命は…秋人の前髪を掴んだ手を離した… 「俺の一生を懸けて…責任は取るわ 俺…老人になった秋人を抱ける自信はあるし… 」 「ヨボヨボ…でも?」 「モチロン♪ちゃんと足開いてな♪」 「失禁してまうで…そんなんしたら…」 「今も…失禁したようなもんやん… 秋人のここ ……ベタベタやん…」 命は…秋人の…性器を触り…意地悪を言った 秋人は…そっぽを向いた 「お前が…教えたんやないか…知らん…」 「ごめん…機嫌直して…何時も以上に頑張るか らな…許したって…」 命はそう言い…自分の肉棒を秋人に握らせた 「熱っ…何時もより…太い…嫌や…壊れてしま う…」 「秋人が煽るから…あかんのや…」 「僕の所為…ちゃうで…」 言い掛かり…やと…解っている… 「なら、秋人が舐めて…少し小さくして… 俺は秋人の…穴を舐めたるからな…」 秋人を命の身体に跨がせ…ケツを向けさせる 這って命の…肉棒を舐めると…ケツの穴が…命 に丸見えだった 「恥ずかしぃて…命…」 「遅いわ…もう止まらん…」 命は…鼻息荒く…秋人の…ケツの穴に貪り着い た… 「アァ…んっ…ん…ぁ…」 喘ぎを漏らしつつ…秋人は…命の肉棒を舐めた 命は…ローションを手に取り…秋人の穴を解し た 朝までやってたから、軟らかいが…傷は着けた くないのだ… 「秋人…上手すぎ…イッてしまう…」 ペロン…ペロン…と舐め…亀頭の割れ目を吸い 上げた 命がやってくれるのを…見よう見真似で…愛撫 を施す 「秋人…っ…出る…」 命の精液は…秋人の口の中に…総て吐き出され た 「秋人、吐き出し…そんなん食べたら腹壊すで …」 命が手を受けて…吐き出せと言う 「飲んじゃった…」 「まずい…やろ、無理せんでええのに…」 「命は飲むやん…」 「俺は…秋人の精液好きやもん…」 「なら僕も好きになる…」 命は秋人を抱き締めた 「無理させたい訳やない…」 「無理やない…命を愛してるから…してやりた いねん…」 命は秋人を押し倒した 押し倒し…足を抱え…挿入した 「ゃあん…いきなり…アァ…」 「秋人が…殺し文句言うからや…」 秋人は…自覚がない… 男を煽る… 「殺し文句…なんやそれ…アァッ…あかん…」 激しく抽挿を繰り返し…腸壁を掻き回されると …秋人の性器は…感じて震える… 亀頭の口を開けて…チョロチョロ…精液を漏らしていた… そのヌルヌル…の亀頭を…命の腹に擦り付け… 秋人は…絶頂を迎えようとしていた 無意識に…やるんやからな… ほんま…タチが悪いわ… 命は…愛する男を翻弄する… 部屋に…秋人の刹那げな喘ぎ声が…響き渡る 「秋人…イクで…イッてええか?」 腰を打ち付け…秋人に問い掛ける 「ええ…イッてぇ…僕も…イク…」 「秋人!………クッ…ぁ…」 命は秋人を隙間もなく抱き締め… 秋人の中に…射精した… 秋人の中に…暴れる…肉棒があった 無意識に…それを締め付け…搦め取る… こいつ…天性の男殺しや… 命は…よくもまぁ…こんな身体で…襲われんか った…と思う でも……俺のやけどな… 求め合い…欲しいだけ…秋人に与える 「秋人…愛してる…お前だけ愛してく…」 射精の恍惚とした余韻に…秋人の顔は艶を増し …微笑む顔は…美しかった 「僕も…愛してるで…お前だけを愛してくんや …」 ズンッ…と秋人の中の…命が…太さを増す 「ゃぁ…あかん…って…アン…アァン…」 尽きぬ性欲に…秋人は…溺れる… 身も心も…溺れて…命のものに…なって行く

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