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8-3 試験が終わり

クリスマスも終わり、すぐに年が明けた。 そして、あっという間に、試験が終わった。 当日は、不安だったけど、恭君からもらったお守りのおかげで平常心で臨むことができた。 そして、今日は、合格発表日。 朝からドキドキしていたけれど、無事に合格できた。 すぐに、みんなに報告しようと思い、グループリンクを開き、メッセージを送ろうとしたけど、みんなの結果がわからなかったので、送るのをやめた。 一人だけ、浮かれているのも、なんだか悪いかなって、、 けど、恭君だけには、送ろう! 受かったよ(ポニー感激) おめでと(チーター拍手) ありがと(ポニー涙) お祝いにどっか行くか(チーターはてな) サッカー忙しくないの(ポニーはてな) 大丈夫(チーター自慢顔) 次の土曜日、いつものところで待ち合わせをする約束をした。 そして、土曜日。 いつもの待ち合わせ場所へ向かうと、そこには、恭君がすでにいた。 「お待たせ!」 「合格おめでと!!」 恭君は、笑顔で祝福してくれる。 「ありがとう!」 「映画、見に行くか?」 「うん!」 初めての映画デートだ。 駅近くに入っているショッピングモールの映画館へ行った。 「見たいものあるか?」 「うーん、、ホラー以外なら何でもいいよ!」 「あれとかどうだ?」 恭君が、一枚のポスターを指さした。 その映画は、多くの動物たちが、動物世界と人間世界を行ったり来たりする物語で、ファンタジーコメディだ。 「いいよ!」 恭君と見れるなら、何でもよかった。 僕は、恭君と映画を見れるだけで幸せなんだ。 チケットを買おうとすると、恭君がお祝いということで買ってくれた。 今度、必ずお礼をしよう。 僕らは、チケットを見せ、中に入り、ちょうど真ん中に座った。 しばらくして、映画が始まり、終始、横にいる恭君にドキドキしていた。 ふと、恭君の横顔を見てしまう。 それに気づいたのか、手を握ってくれた。 そして、映画が終わった。 「面白かった!チーター出てたね!」 「だな。ポニーは、いなかったなー」 「馬はいたけどね!」 僕らは、お互いに笑う。 その後は、ショッピングモールを散策した。 楽しい時間は、あっという間に過ぎて、もう夜が来ようとしていた。 「そろそろ帰るか」 「うん、」 「恭君は、もう学校には来ないの?」 学校は、すでに自由登校になっている。 「あぁ、練習があるからなー」 「そっかぁ、じゃあ、次に会うのは、卒業式かぁ、、」 「リンクで連絡するよ!」 「うん、、僕もするね!」 「じゃあな!」 「うん!!またね!」 もう卒業なんだ、、、、 あっという間に時が過ぎたと感じた。

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