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第伍話・初会。(七)

「…………」  やはり間宮 輝晃という男はただの阿呆だ。  けれど娼妓に負けず劣らず綺麗に舞う間宮は、それなりの技能を持っている。彼は娼妓たちとすっかり意気投合を果たしていた。間宮が舞うその様子を、大瑠璃はただ漠然と見つめていた。  その日、栄と間宮はたくさんのお銚子と豪華な食事を頼み、呼ばれた娼妓すべてに金子をばらまいて財を見せつけた。  当然、大瑠璃を除くこの場にいたすべての娼妓と差配人守谷の心を掴んだのは言うまでもない。  《第伍話・初会。・完》

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