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第3話:愛する
俺たちは晴れて互いに思いを伝えあい・・・やることもやった。だが・・・・
「・・・で?俺にレイプまがい臭い行為して終わりか?」
「・・・すいませんでした!!」
俺は風呂から上がった後寝る・・・というわけにもいかず、目の前で土下座するそいつをめいいっぱい睨みつけた。
そう。目の前のこいつは暴走はおろか、突っ込んで入れて出してハイ終わりという何とも『愛』のない行為をして終わろうとしているのだ。
いや、別に『愛』のある行為とは何だと聞かれたらそれは俺も返答に困るが。
「・・・ほかに何か言うことは?」
と、とりあえず目の前のこいつに謝れと言わんばかりの視線を浴びせる。
「・・・・・・悪かった!!ずっと前から押さえてて許しが出たから張り切って・・・
探偵は初めてだし・・・あんまりやりすぎてもその・・・・・」
と、四の五の言いながら尻すぼみしていくので、
「・・・・あ”?なんだって?」
「スミマセンデシタ。」
いつまで経って埒が明かないので、「単刀直入に言え」と、念を押して圧をおくったら、
「・・・今まで我慢して溜めていた分爆発して別の意味で
探偵に怒られると思ったから・・・」
・・・?こいつが言っていることはつまり、性欲がたまりすぎて、翌朝俺が立てなくなるぐらいヤりかねないと言いたいのだろうか。
「・・・それは確かに・・・困る・・・」
「だろ!?だから、この通りだって!!」
と言って申し訳なさそうな顔をする。こいつ。俺の前ではやけに素っていうか・・・
というか、どんだけ我慢してたんだよ。逆によくあれだけで耐えようと思ったな・・・
と考えていたら、ふと気になって、
「・・・ちなみに今も・・・」
「・・・ゼンゼンオサマッテナイデス」
・・・だろうな。そうだろうとは思ったよ。今までの会話を聞いていて、改めて考え直すと、
やはり、足りなかったようだ。呆れを通り越してもう何も言えない状態である。
「・・・いや、無理は言わねぇよ・・・むしろ今回はご褒美だと思ってたし・・・
探偵がいいって言ってくれただけでラッキーっていうか・・・。」
と言って、苦笑いをした。・・・こいつ、こんな表情も出来るんだな・・・
多分、こいつ的にも俺が『OK』を出すとは思っていなかったんだろう。だから、その分余計に
今まで歯止めをかけていた所が一気に放出されたのだろう。
「・・・明日・・・」
「へ?」
「・・・明日なら・・・休みだから・・・腰砕けてもいい・・・ぞ。」
と、我がら、おかしなことを言ってしまった。自分から誘うなんて
やはり俺はどうかしてしまったのかもしれない。
が、目の前のこいつを放っておけないのもまた事実だ。
「いいのか・・・?探偵・・・」
「・・・お前の気持ちを察してやってんだよ!!
・・・つうかこのまま寝てもどうせ一人でやるつもりだろ。」
「・・・探偵からそんな言葉が・・・」
「っ引いてるんじゃねぇ!!男なら誰でもやるだろうが一人で!!
・・・知らんけど」
因みに、流石に俺はまだそういう事には興味がないので、したことがない。
「流石に探偵が寝た後にはやらねぇよ。別の日にはやるかもだけど」
結局やるんじゃねえか。というツッコミも飲み込み、つつ、
「で?やるのか?やらないのか?」
「!!や、やるやる!!いや、やります!!っていうかやらせてください!!」
「必死かよ・・・」
と、呆れつつ、笑った。俺たちは『愛』を知らない。だから、『愛』するなんて
『愛してる』なんて言えない。が、これが俺たちなりの表現だとしたら。
「・・・・・とことん付き合うぜ。『詐欺師』さんよ。」
と、言うと、キョトンとした顔をし、そいつは笑う。そして、
「覚悟しとけよ?『探偵』君」
とまるで出会ったころの様にほくそ笑んだ。
続く
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