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第10話:我慢する
男を見下す俺と、そんな冷たい視線を送る俺の前に土下座する男。
なんか既視感がある。
界十「言いたいことはそれだけか?」
白「本当に悪かった!!!!」
これ、デジャヴって言うんだよ。俺でも知ってるよ。
昨日の激しい営みのせいでどっと疲れた。し、しかも中出しされた。
白「で、でも・・・気持ちよかっただろ?それに『探偵』が言ったんだぞ。
激しいのでいいって」
界十「限度ってもんがあるだろ!!限度ってもんが!!!」
痛む体に自分の大声は響くが、そうは言っていられまい。
界十「ったく!!今度という今度はもう怒った!!好き勝手ヤりやがって!!
しばらく性交は禁止だ!!」
白「わぁ~・・・界十君凄いこと言うねぇ。」
というそいつをしり目に誰のせいだよと圧を送る。まぁまぁと宥めながら、
白「ふ~ん・・・でも出来るかなぁ?こんな快楽を覚えちまった『探偵』君に
待てなんてできるのかなぁ~・・・」
と上から目線で煽るから、ブチっとキレて
界十「おい、出会って初手で性交求めてきたどの口が言ってやがるコラ。」
と不良顔負けの文句をいってやったら、
白「・・・テヘペロ☆」
と返されたので殴って、
界十「可愛くないし、古いわ。」と言って布団かぶって寝た。
白「すんませんでした。」
ちぇっとか言ってるが、断然今回は前回の非じゃないので、こいつのせいにしようと
ふて寝した。それを察したのか、
白「ん、じゃこうしようぜ『探偵』。」
まるで悪だくみを思いついた子供みたいに提案してきた。
・・・絶対碌なことじゃないだろうが。
白「この一週間・・・オナ禁。ってのはどうだ?」
界十「・・・?オナ・・・何?」
知らない単語に少し布団から顔を出し、そいつは得意げに言った。
白「お子ちゃまな『探偵』にはちぃと難しかったかな?」
界十「お前の息子再起不能にすんぞ。」
白「そんだけはやめて!?っていうか一生ヤれなくなるぞ!?
いいのか!?」
界十「知るか!!勝手にしやがれ!!」
白「・・・はぁ・・・まぁ簡単に言うと性的なことをしねーってことだ。」
界十「・・・そんだけか?」
それって性交しないってことか・・・?それなら前と同じ・・・
白「そ、そんだけ。息子触って出すとか、尻触るとかしないこと。」
界十「・・・」
なるほど・・・
白「ま、一週間我慢してみて、我慢出来なかった方の負けな!!」
と、笑顔で手を振り去っていく。
界十「って今からからかよ!!?」
と叫ぶと。そいつはにっこりと営業スマイルでほほ笑んだ。
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