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「ほら、上に逃げない」
「やっ、やめろっ!」
逃げることなんて出来やしないのに必死に抗う姿に煽られ、後孔に挿す指を増やすとペニスを強く握りしめた。
「いだっ……! 痛いっ!」
「ホントですか? でも、佐藤さんのココ、全然萎えませんよ」
三本の指をバラバラと動かし、前立腺を掠めるようにぐずぐずに溶けた体内を掻く。すると、まるでそれに応えるように中がキュウッっと伸縮したから、香川は口に笑みを湛えて一旦そこから指を引き抜いた。
「あっ……え?」
「抜いて欲しいんでしょ? いいですよ。嘘吐きな佐藤さんが欲しいって言うまで、ココには挿 れないであげる」
「……んな事、言うわけ…ない!」
「どうでしょうね。まあ、朝まで言わなければ、このデータを返してあげてもいいですよ。そうすれば、好きでもない男に掘られることも無くなるし……佐藤さんには願ったり叶ったりですね」
亀頭を指の腹で撫で、後孔から抜いた指で乳首を摘みながらそう告げると、眉間に皺を寄せた佐藤の腰が拙く揺れ始める。本人は気づいていないが、身体が刺激を求めているのだ。
「さて、いつまで我慢できるかな?」
「うぅっ!」
尖りをピンと指で弾き、それから戒められたペニスを緩急をつけて扱き始めると、頭を軽く左右に振ってぐぐもった呻きを漏らす。最終的には堕ちると分かっているけれど……その課程が大変ならば大変なほどに香川の胸は満たされた。
「楽しませてくださいね」
「っ……あぁっ!」
睨んでくる強い視線を優しげな笑みで受け止めながら、尿道口に爪を立てると、佐藤の白く薄い身体がビクリビクリと跳ね上がる。
「射精しないで達っちゃいました? ダメですよ、イく時はちゃんと言わないと」
お仕置きです……と、囁きながら、香川が手にした道具を目にして佐藤は瞳を見開くが、止めてやるつもりはない。
「いやっ…嫌だっ! やめっ…も、やめてくれ!」
性経験の無い佐藤でもローターくらいは知っていたらしく、身体を捩って逃げようとするがそんな些細な抵抗なんかものともせずに雁首 を挟むようにテープで二つ固定した。
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