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「やっぱり手も縛っときましょう」 「やだっ! やぁっ!」 「どうしたんですか? 突然子供みたいに……らしくない」  きっと今、恐怖心が理性を越えてしまったのだろうが、それに気づかないふりをして……香川は佐藤の手首を掴むと、用意してあった拘束具で縛り上げてから頭上へと繋いだ。 「ここにも」 「あっ、やぁ……」  固く凝った乳首にも、テープでローターを取りつけてから、全てを遠隔操作できるリモコンを彼へ見せつける。 「ちょっと喉乾いたんで、コンビニいってきます。ドアの鍵開けていくんで、誰か入ってきたら、助けて貰ってもいいですよ」 「やっ…待て! 行くなっ…ひっ! あぁっ!」  言いながら、全てのスイッチを強にすると、佐藤の身体が魚のように奇妙に何度も跳ね上がった。 「あっ…やぁっ!」  そんな様子に満足しながら、アイマスクを手にした香川はそれで彼の視界を奪う。 「じゃ、行ってきますね。何回イったか後で聞くんで、数えておいて下さい」  聞こえているかは定かではないが、耳元でそう囁くと、喘ぎとも悲鳴ともつかない佐藤の声を背後に聞きながら、ドアの鍵を閉めることなく香川は部屋の外へと出た。  *** 『やっと見つけた』 (誰?) 『……どうしてここが分かった』 (こっちの声は……知ってる) 『それ、俺にちょうだい』 『それは駄目だ。この子は――』 (なに? なにを話して……) 「んっ…くっ……うぅっ」    体の中から響いてくるモーター音と、自分の物とは思えないくらい上擦っている喘ぎ声に、一気に意識が覚醒する。夢を見たような気がするが、思いを馳せる余裕もない。  まさか、こんな事になるなんて思ってもいなかった。 (あつ…い)  どうにかして逃れようと身体を捩ってみるけれど、勃起したペニスが揺れて更なる深みに堕ちてしまう。 「あっ…やぅぅっ…ん」 (おかしく……なる)  乳首が感じる場所だなんて、思ってもみなかった。

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