12 / 123
11
「だから、最初からペットとして飼えばいいんだって思ったんだ。和真にその条件と素質があるのは昔から分かってたから。まあ少し時間はかかったけど、結果オーライってことで」
同等な人間だと考えるから綻びる。ならば最初から、きちんと躾けて服従させてしまえばいい。
「和真はきっと俺たちとの生活が気に入る」
「そうだね」
今度は薫の方から顔を近づけて来たからそれに応え、握っていた和真のペニスを何度も上下に激しく扱いた。
「ぐっ…んっ! うぐぅ……ふぅ…ん!」
「凄い締め付け……指が気持ちいい」
口を離した薫の微笑に頷きながら、「そろそろ限界かな?」と呟き和真の口から指を引き抜く。と、「いく…いく……」と、譫 言 のように繰り返しながら涙を流す。
「和真、どうして欲しいか言ってみな」
そんな和真の喉元を撫で、囁く薫の姿を見ながら、奈津は今までに感じたことがないくらいの高揚感に包まれていた。それは、薫にとっても同じ事で。
「いきたい……いかせてぇっ」
「イかせて下さい……だろ?」
「あぅっ! ……かせて、イかせて…くださっ……」
言葉遣いを正す為、尖りを引いてからギュッと抓ねると、痛みに身体を震わせながらも喘ぐように言葉を紡ぐ。
「どうやって?」
正反対の優しい声音で奈津が耳元に囁くと、赤く色づいた目尻からまた涙が頬を伝い落ちた。
「とって……ほしい」
「どこの、なにを?」
「……早く言えよ」
「あっ…きひっ!」
焦れた薫が先を急かし、同時に奈津がペニスを叩く。すると、身体がビクビク痙攣してからアナルがキュウっと収縮した。
「…ん……ちん…こ、しばってるの…取ってくださ…い」
「へえ、佐藤さんも〝ちんこ〟なんて言うんだ」
「や…あっ…おねがっ…します」
あられもなく懇願しながら無意識に腰を上下に動かし、ねだる姿に煽られながら、馬鹿にしたようにそう囁くと白い肌が薄紅に染まる。
「いいよ、そんなにお願いするなら取ってやる。でも、その前に……俺たちのペットになるって約束しろ」
言いながら、前立腺を掠めるようにその周辺を指の腹で押すと、もどかしそうに身体を捩り「なるっ…なる、なるからぁっ!」と、訳も分かっていないだろうに掠れた声で和真は叫んだ。
ともだちにシェアしよう!