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 *** 「ゔっ……ぐふぅっ! やぁっ、ああっ!」 「和真、みっともない声上げるなよ。萎える」 「あんな事したんだから、これくらいの覚悟はあったんだよな?」  そんな覚悟などしていない。  ただ、二人から逃げるチャンスだと思った。  だから、精一杯の努力をしたけれど、結局助けて貰えなかった。 「まだ、そんな気力があったんだ」  「だな。最近イイ子にしてたから、ちょっと油断した。まあ、そこが和真の可愛いところだけど、正直ヒヤッとしたよ」 「や、も、ゆるしてっ! ……ぁひぃっ!」  バンドできつく拘束され、更に太めのブジーが挿さった和真のペニスは勃ち上がり、はちきれんばかりに張り詰め、ピクピクと前後に揺れている。  ダイニングテーブルの上へ仰向けに拘束され、四肢はそれぞれ四本の脚に縄でしっかり縛られているから、どう足掻いても彼らの手から逃れることはできなかった。 「もう一回、いくよ」 「ひっ、あゔぅっ!」  乳首を貫通しているピアスと尿道口のブジーには、それぞれ電極が付けられていて、彼らがスイッチを入れる都度、華奢な体が奇妙に跳ねる。 「やっ……やぁっ!」  断続的に襲う痺れに頭がおかしくなりそうだった。否、もう既に、おかしくなっているのかもしれない。 「薫、もう限界っぽいけど、どうする?」 「ぐ……うぅっ」  優しく頭を撫でながら、唇を重ねてくるのが奈津(なつ)で、電極のスイッチを持ち、下肢を弄んでいるのが(かおる)。この二人が、今の和真の支配者だ。 「ふっ……んくぅ」  なんとか許してもらおうと、媚びるように舌へ吸いつくが、下半身から聞こえた声に体の芯から恐怖が湧き出す。 「なにふざけたこと言ってんだ。演技に決まってるだろ。奈津は人がいいからいつもコイツに騙される」 「和真、ホント?」 「ちが……反省して…る」 「そう、だったら、最後までお仕置き受けられるね」 「それは……嫌だ」  だって、悪い事なんてしていない。そう言いたいけれど、言葉にしてはならない事は十分過ぎるほどに知っている。  「ホントだ、反省してないみたい」 「だろ?」 「あっ! ヒッ、アアッ!」  刹那、流された強い電流に、口角からは涎が垂れ、それが頬を伝い落ちてテーブルの木目に溜まりを作った。

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