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 ***  発端は、和真も従順になってきたから、誕生日に外出しようと薫が言いだした事だった。 『嬉しいです』  一日の殆どの時間四つん這いを強要され、常に淫具に責められているといった狂い切った日常の中、従順になる事で自我を何とか保っていた和真は、もしかしたら逃げる糸口を掴めるかもしれないと思い、二人の足を舌先で舐めて感謝の気持ちを表した。  だが、彼らの言った外出は……意味がだいぶ違っていて――。 『行きつけのバーなんだ』  そう店の前で告げられた時、和真は息も絶え絶えだった。なにせ、薄手のロングコートの下、着けられた革のボンテージには、大切な場所を隠す物が何一つ備わっていない。  五センチ程の革の帯で作られている拘束具は、両方の肩から下げると胸の辺りで一本となり、そこから真下に下げていくと、ペニスを入れるリングがある。そこに、細い革紐が付いていたが、それは単に陰嚢部分を縛るための道具だった。  後孔の部分はというと、エネマグラを挿入しないと穿けない仕組みになっていて、そこから背中を回った革は、最後は首輪に取りつけられる。更に、乳首とペニスのリングピアスには小さな鈴をぶら下げられ、歩く度、チリンチリンと微かに鼓膜を揺らす鈴音に、和真の羞恥は倍増した。 『も……無理、とって、ください』 『入ったら取ってあげるから、ちょっと我慢して』  臀部を奈津になで上げられ、カウパーがまた少し滲む。  ここまで移動する間だけで、勃起を擦りつけ続けたコートの内側は濡れていたけれど、根元は戒められているから、物理的に射精する事は叶わなかった。

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