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「……誤魔化 しようが無いようですね。そうです。佐藤は、私と私の従兄弟と一緒に暮らしています。ですが、これは個人的な嗜好 の問題で仕事とは関係ありません」
確か、数日前に散歩へ連れて行った時の写真だ。人気 の無い公園を選んではいるが、別に誰かに見られてもいいと二人は思っている。四つん這いをさせている和真も、裸ではなく革の貞操帯をさせているから、完全な露出という訳でもなかった。
「そう。仕事とは一切関係ない。だが、同じような嗜好を持つ人間として、純粋に興味がある。彼を見せてくれないか? もちろん、ただでとは言わない。君の今後は保証しよう」
「そうですね……そういう事ならいいでしょう。ただ、一つ約束してください。見せるのは一度だけです」
別に、出世などは実力でするからいいと奈津は思ったが、確か和真はこの社長に心酔していたきらいがある。
「いいだろう」
「ありがとうございます。詳細は後ほど。では失礼します」
出した条件を了承した社長に一礼した奈津は、社長室を出るとすぐにスマートフォンを取り出して、薫へ電話を掛けながら思考を素早く巡らせた。
***
「ひっ……あ、あうぅっ!」
「あーあ。出ちゃった」
「ダメだって言ったのに」
ブジーが全て抜けた穴から白濁が飛び散った時、ようやく出せた開放感に、和真は体を打ち震わせた。ハアハアと荒く息を繰り返し、虚ろな瞳で天井の白をぼんやり眺める。
「和真、飛んじゃった?」
目の前で、ヒラヒラと奈津が掌を振るけれど、瞳を動かす事すらできずに和真は意識を絶とうとした。
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