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「残念だけど、飛んでる暇はない」 「やっ…あうぅっ!」  直径八ミリ程のブジーが抜けた後、尿道口は閉じきっておらず、ヒクヒクと淫靡に開閉している。そこへ、結構な長さを持ったカテーテルが差し込まれ、前立腺をつつかれたから、たまらず和真は嬌声をあげた。 「ちゃんと飲めたら、今の粗相と誕生日の事は許してやる。その代わり、この前と同じ事をしたら、またあのバーに連れてって今度は全員に突っ込ませるから」 「も……しない、から…許してくださ……」 〝この前と同じ事をしたら〟という言葉が引っかかるが、とにかく今は許して欲しくて和真は謝罪をくり返す。 「いい子」 「ふっ……んぅ」  奈津が髪を指で梳き、胸の突起を緩く捏ねてきた。  その気持悦さに喉が鳴る。  縋りつくように頬を擦り寄せ、「ごめんなさい」と再度告げると、 「悪いと思ってるなら、できるよな」  綺麗な顔が悪魔のような笑みを浮かべて言い放った。 「ほら、(くわ)えろ」  カテーテルの先端が、開きっぱなしの唇の中へ差し込まれ、養生テープを持った奈津が、管を外へ吐き出せないよう唇にそれを貼りつける。 「んっ、んぅ!」 「ちゃんと飲まないと溺れるから、気をつけろよ」  爽やかな笑顔を向ける薫が心底恐ろしかった。 「そうだ和真、今日は俺達の他に、見てくれている人がいるんだ」  このタイミングで思いも寄らない事を奈津が告げてくるが、もう感情は動かない。あまりに激しい折檻に、心が疲弊しきってしまった。 「お待たせしました。どうぞ」  奥の部屋のドアを開け、奈津が中へと声を掛けると、少ししてから人の足音が聞こえたような気がするが、顔を向ける余裕もない。 「いい物を見せて貰ったよ。モニター越しで、声だけ生なのも、なかなかいいね」

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