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(この声……知って……) 「和真はかなりのマゾなので、私たちに折檻をさせるために、こうやってわざと悪い事をするんです」 「本当に? 私には心底嫌がっているように見えるが」 「それがコイツの(うま)いところだ。たまに、俺達ですら無理矢理してるんじゃないかと錯覚します。でも、この通り彼はココをヒクつかせて悦がってる。真性(しんせい)ですよ」 「んっ、んぅっ!」  これまで触れて貰えずにいたアナルにピトリと指が触れ、調教された和真の体は期待するようにヒクヒクと揺れた。 「ここも、出したばかりで萎えてますが、またすぐに勃ちます。本当に……困った淫乱です」 (そんな…事……ない) 「ほら和真、お客さんに上手に飲めるところ、見せてやろうな」  いつになく優しい薫の声に、ゆっくり視線を動かしてみると、視界の中に良く知っている人物が映り込んだから……無気力になりかけていた意識は瞬時にはっきりと覚め、同時に疑問と羞恥の波が一気に心へ押し寄せてくる。 「んっ、んぅっ!」 (なんで、社長が?) 「ふぐっ……ゔぅっ…ん」  だが、今の状況を考えている余裕は与えて貰えなかった。途中まで挿入されたカテーテルがゆっくりと、狭い肉壁を掻き分けるように奥の方へと入ってきたのだ。 「和真、もうすぐ膀胱まで入るよ」 「これは、悦んでるのかな?」 「ええ、彼はとんでもないスキモノですから。もし、お嫌じゃなければ、裏筋が好きなんで、撫でてやってください」  刺激に緩く勃起し始めた和真のペニスを掴んだ奈津が、社長の加納に笑みを向ければ、「いいのかい?」と答えた彼が顔を覗き込んできた。 「いい(かお)だ。男を誘う」 「んぐっ……んぅっ!」  ゆっくりと、二人とは違う節くれだった指先が、下肢の方へと伸びてきて、管の挿さった亀頭部分を興味深げに撫でるから……混乱と恐怖の余り和真は体を震わせた。

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