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藍田衣織の憂鬱⑤

両手を包帯でグルグル巻きにされた邑と一緒に、藍田の本家に戻ると、先に戻っていた静生と、おれの守り番の"とあ"が、おれらを出迎えた。'影"が裏の守役なら、"守り番"は表の守役だ。東京に出る時、この守り番を、本家に置いていかねぇといけねぇ決まりがある。おれらがいない間、当主候補の守り番たちは、本家で次の当主の補佐役としての仕事をみっちり勉強させられるらしい。 とあは邑を見るなり、藍田系列の病院に検査入院の手続きをしてあると言った。確かにさっきの病院じゃ、手の怪我しか診てもらってねぇ。手の怪我だけじゃねぇかもしんねぇから念のため検査したほうがいいってとあに言われて、大丈夫ですなんて言ってる邑を、しっかり検査して来いと無理矢理病院に入院させることにした。 選抜会議が延期になったからって、父ちゃんと母ちゃんは重臣らと宴会開いてて、寿恩はそこに参加させられてて、静生の男嫁候補の凛太郎さんは、急に開かれることんなった宴会のせいでバッタバタの本家の手伝いをさせられてるらしい。 邑が検査入院する前にみんなに挨拶しておこうと、宴会やってる部屋に行くと、もうベロベロになってるみんなから拍手で『おおおおお』と、歓迎された。でももうベロッベロだから話にもなんねぇし、参加させられそうになったけど、邑はこれから検査入院すっからって、かまちょだけ人質みてぇに宴会場に置き去りにして、おれらと静生と凛太郎さんは、本家のリビングに避難した。 初めまして……のはずなんだけど、凛太郎さんは何つうか、初めて会ったような気がしねぇ。そんくらい、おれはすぐに凛太郎さんに馴染んだ。それは邑もおんなじみてぇだった。静生は、別人かって思うくらい凛太郎さんにベッタリで、弟としては正直引いた。静生ってこんなキャラだったのか?いや、これ全部、もしかすっと嘘?なんじゃねぇの?昔っから静生は、どうでもいい小せぇ嘘こいて、おれらんこと驚かすのが好きだった。……うん。これも嘘だろ?だって明日、次期戦で静生が勝つ可能性は、ほぼねぇんだ。本気で凛太郎さんことが好きんなったって、当主になれなきゃ嫁には出来ねぇんだから。 大袈裟に芝居しねぇとなんねぇとしたって、誰かにベタベタしてる静生とか。 おれがドン引きしてるなんてのは構わねぇで、静生は、静生がおれんとこに来てくれたのは、寿恩の指示だったんだ、なんてことを話し始めた。 おれが選抜会議に遅れたら、おれは次期戦に参加出来ねぇまま、静生が当主に決まっかもしんねぇ。そうなったら、後々一族で揉めるタネになっかもしんねぇって静生が心配してっと、寿恩が、『だったら静生も会議に出なきゃいいんじゃねぇか』って、悪知恵働かせたらしい。 寿恩は昔っから、そういう頭が回んだ。何なら、寿恩が当主になんのが、一番藍田にとっていいかもしんねぇ。 静生がおれらんとこに助けに来たあとも、ところどころ寿恩が静生に指示出してたらしい。確かに、那乃葉を脅して邑の居場所を聞き出すとか、静生らしくねぇなと思ったんだ。寿恩なら間違いなくやるだろうけど。 おれ……まじ、いい兄貴ら持ったと思う。昔っから、三人で仲良かったんだ。男兄弟なんて喧嘩ばっかのイメージなのに、藍田くんちは仲いいねって、よく言われてた。 それっつうのも、静生が穏やかな性格だったからかもしんねぇ。おれは赤ん坊の頃、静生にミルク飲ませてもらったり、オムツ替えてもらったりしてたらしいし。くだらねぇ喧嘩はよくしたし、静生のことも寿恩のことも、いい兄貴だなんて誰にも言ったことねぇけど……今日は素直に、思った。静生と寿恩と、兄弟になれて良かったって。 当主んなっても、おれ、ぜってぇ二人んこと、守ってみせる。 改めて、そう強く思った。 んな感動してるおれの目の前で、静生が凛太郎さんの手を握ってるのが見えた。 「静生が、んなベタベタキャラとはな」 「触り心地いいんだわ」 確かに、凛太郎さんはホワホワしてそうだけど……。 凛太郎さんに聞こえないように、『やりすぎじゃね?』と言うと、静生は、『何が?』と、不思議そうな顔をした。 『いつもの嘘だろ、全部』と言うと、『あ?何が?』と、すっとぼけっから、『凛太郎さん、嘘の嫁だろ』と言うと、『はあ?!』と、静生には珍しくマジで睨まれた。 『だって当主になれなきゃ別れんだぞ』と言うと、『おめぇ、邑んことあんな必死んなって探してたのに、嘘なんか?』と、逆に聞かれて、『嘘じゃねぇ。おれは当主んなっから』と言うと、『わしも嘘じゃねぇ』と、少し離れたところで、邑と話してる凛太郎さんのほうに視線を向けた。確かに、ホントに好き、みたいな感じはすっけど、でも、静生は当主に選ばれねぇ、と、思う。 『離さねぇし』と、静生が凛太郎さんを見ながら、ポツリとそう言った。 『え?』と聞き返すと、『今は、当主に選ばれなかった時んことなんざ考えてねぇ。でもな、万が一ん時も、あいつ離す気はねぇ』と、腕を組んだ。 『女嫁もらって、凛太郎さんことも囲うってことか?』と聞くと、『おめぇの話は、わしが当主になんねぇ前提だな』と笑うから、『ぜってぇおれが選ばれんよ』と言うと、『いしゃあ、出来んのか?邑と離れて女嫁もらえんのか?』と、逆に聞かれて、んなこと全く考えてなかったから、黙っちまった。 『当主ありきで考えてた頃なら、女嫁もらえっつわれても、もらえたかもしんねぇけど、わしな……凛ありきになっちまったんだ』と、静生はもう一度凛太郎さんを見た。 『女嫁、もらわねぇってこと?』と、聞くと、『どっちみち、凛じゃねぇと使いもんになんねぇだろうしな、こっちが』と、ちんこを指差して笑った。 当主に選ばれない候補は女嫁もらうって掟破るなんて、考えたこともねぇ。おれが当主に選ばれんのは、もう決まってるみてぇなもんだし。静生……掟、破る気なのか?掟破ったら、静生どうなんだ? いや、どうなんだじゃねぇわ。静生んこと、おれが守りゃあいいだけだ。 翌日早朝から、選抜会議が開かれて、静生とおれは次期戦への参加を認められた。次期戦は、次の日から開始されると父ちゃんがみんなに発表して、選抜会議は終了した。 何をどうやって当主を決めるのか、次期戦の内容は、その時も詳しくは教えてもらえなかった。邑は昨日の夕方、検査入院のためにすぐ近くの病院に入院したもんで、おれは気持ちが昂って眠れねぇまま、次期戦の朝を一人で迎えた。 「投票結果が出ました。藍田一族、次期ご当主様は……一様でございます」 『うおおおおお!』という雄たけびの中、おれは何が起こったのかわかんねぇでいた。 今朝、日が昇ると共に始まった次期戦は、馬術、剣術、弓術、棒術、水泳……なんかまでは、まだ想定の範囲内だったけど、茶の湯の作法や書、絵画までやらされたあと、参加を許された重鎮の家臣らが、静生かおれのどちらかに一票投票して、得票数の多いほうが次の当主になるっつぅもんだった。 次期戦で何をやらされようが、結局は投票で決まんだから、次期戦なんか形だけのもんだと思ってた。 ほぼ全部の種目で、静生のほうがうめぇと思ってたけど、それでも投票結果を聞くまでおれはめでてぇことに、おれが当主に選ばれるって信じて疑ってなかった。 目の前で静生が家臣らに囲まれてんのをただ呆然と見てっと、後ろに気配を感じて振り向いた。泣きそうなとあとかまちょが、二人でそこに呆然と立ってた。 そこにいねぇ邑んことが、すぐ頭に浮かんだ。 おれは、邑を嫁に、出来ねぇのか? 愕然としていると、とあが、『お疲れ様でした』と、最後まで言えねぇまんま号泣すっから、おれはとあを連れて、急いでそっから自分の部屋に戻った。 とあはおれよりだいぶ年上の割に、もともとよく泣くほうだ。だけど、こんなに号泣してんの見たのは始めてだった。 とあんこと、かまちょんこと、おれんこと応援してきてくれたみんなんこと……どうしたらいいのか考えねぇとなんねぇのに、おれは、邑んこと嫁に出来ねぇのかって、そればっかグルグルグルグル頭ん中回ってて、何も考えらんねぇで……。 検査入院してる邑に、何て言ったらいいんだよ。 そこにかまちょがやって来て、『一様がお呼びです』と、頭を下げた。 おれは、まだ泣いてるとあを部屋に置いて、かまちょと大広間に戻った。 大広間に戻ると、静生がみんなに、『いおには金融部門任せるつもりだ』と発表した。金融部門は、藍田のやってる事業ん中で、一番重要なとこだって聞いてる。 おれにそこをやらせることで、負けたおれに華を持たせようって思ったんだろうけど、今、おれはそれどころじゃなくて……。 邑を手放さねぇと、なんねぇ、とか……。それより、邑に何て言ったら……。 当主に選ばれねぇなんて、つゆほども思ってなかった。邑にもそう言ってた。おれは、静生が鍛錬してる隣で、菓子食ってるようなていたらくで、それでも、天子様なんて言われてる静生じゃなくて、おれが当主に選ばれるなんて、オメデタイこと考えてた奴で……。 おれは、静生に『わりぃ』っつって、大広間を出て来ちまった。 どうしたらいい?邑に何て言ったらいい?邑を手放さねぇとなんねぇのか?おれは……。静生は選ばれねぇって高くくって、何の努力もしてこなかったおれより、ずーっと鍛錬してきてた静生が、当主に選ばれて当然だ。 次期戦の静生との差は、歴然だった。そんでも、静生は天子だから選ばれるわけねぇって、おれは静生んこと、見下してたんた。 どうしたらいいんだよ。 どうしたら……。 当主に選ばれねぇ未来なんざ、少しも考えてきてねぇ。 おれは、全部、失うのか?当主の座も、邑も、とあもかまちょも、何もかも。 邑……。 邑と離れて、女嫁、貰うのか?おれ。 翔の里で、ぼたん様に言われた『甘い』って言葉を急に思い出した。 こういうこと、だったのか?ホント甘ぇよ、おれ。何の努力もしねぇで、何の裏付けもねぇのに、当主になれっと思ってたんだ。 邑もかまちょもとあも、離したくねぇ奴がいんなら、もっと努力しねぇといけなかったのに、おれは何もしねぇで、静生の生まれの不遇さに、あぐらかいてただけなんだ。 フラフラ歩いて、小せぇ頃、父ちゃんがおれら三人の遊び場にって作ってくれた離れに着いた。ここなら誰も来ねぇだろうと思って大の字で寝てたら、母ちゃんが来て、ここには誰も近付かねぇようにしておいたって言って、握り飯三個置いてすぐ出ていっちまった。 おれはかまちょととあにも会わねぇで、一人で一晩中写経してた。これからどうしたらいいのか、考えたかった。何より先に、邑に連絡だけはしねぇと、と思うのに、それも出来ねぇまんま夜が明けちまった。腹も減らねぇから、母ちゃんが持って来てくれた握り飯も食わねぇで……。 次期戦に破れたもんは女嫁もらって、子孫の繁栄に貢献しねぇとなんねぇっつぅのは、一族の決まりだ。 邑に、おれが次期戦に負けた時どうするかなんて話したことねぇけど……あいつ、わかってんだよな。 おれは、負けたんだ。おれは、邑と離れて、女嫁、もらわねぇと……。 早く邑に、負けたって言わねぇとなんねぇのに、おれは、どうしても邑に連絡出来ねぇでいた。 それでも、とにかく邑のいる病院に行かねぇと、と思ってっと、とあがバタバタやって来て、今朝早く邑が退院したらしいって、邑の警護してた奴から連絡来たって、青い顔しながら、おれの着替えを差し出した。病室の警護をしていた奴に、『先にアパートに戻ります』と、おれ宛の伝言を残して、邑は退院したその足で、東京のアパートに向かったらしい。かまちょはそれ聞いて、一足先に東京に戻ったと、とあが顔をしかめた。 おれは急いで着替えて、とあの運転する車で東京に向かった。 アパートに着いて、部屋のドアを開けっと、邑は、『あ、衣織さん、おかえりなさい。伝言聞いていただけましたか』と、笑いながら出迎えた。いつもと変わりねぇように見えっけど、おれが次期戦で負けたこと、邑は知らねぇのか?いや、知らなきゃ、次期戦どうなったか、真っ先に聞いてくるよな。 邑は、すぐ台所に入って行った。何か作っている途中だったらしい。 「おめぇ、手はいいのか」 「あ、はい。手袋をすれば痛まずに何でも出来ます。指先の怪我以外は、何も異常ありませんでした」 「そうか……良かった」 「はい。ご心配おかけ致しました」 頭を下げた邑は、それ以上何も言わねぇで、また何か作り始めた。かまちょがトイレから出て来て、おれととあに頭を下げた。 邑に、どう言ったらいいのかわかんねぇ。邑も、おれにどう聞いたらいいのかわかんねぇんだと思う。誰も次期戦の話をしないまま、いいにおいが漂ってきた。ずんだの蒸しパンだろうと思ったら、急に腹が減ってきた。邑が先にこっちに戻って来て、おれの好きな蒸しパン作ってたのかと思うと、泣きたくなった。 おれは……邑を、手放すのか?次期戦に負けたもんが、男嫁と別れて女嫁をもらうのは、一族の掟だ。そうやって一族を繁栄させてきた。それを破るなんてことが、出来んのか? 静生は、凛太郎さんのこと離さねぇって、言ってた。静生が負けてたら、静生、凛太郎さんこと、どうしてたんだ? 一族の掟を破ってまで、邑と添い遂げていいのか?添い遂げてぇのか?おれ……。掟を破れば、一族を出ることになんだろう。そうするだけの覚悟が、おれにあんのか?一族を出ることになるおれでも、邑はいいって言ってくれんのか?本当の一文無しになんだぞ?何の後ろ盾もねぇ。そんなおれが、邑んこと幸せに出来んのか? 立ち尽くしてるおれに、邑は、『おなか、すいてませんか?』と、蒸しパンを差し出した。皿に盛られた蒸しパンを一個取って真ん中から二つに割っと、中からずんだのあんこが出てきた。 『そのずんだあん、伴様からいただいたんです』と、にっこりした。母ちゃんがくれたずんだあんか……。そういやぁ、母ちゃんが作ってくれた握り飯、離れに置いてきちまった。 蒸しパンが乗った皿持った邑の後ろに、かまちょと邑の部屋が見えた。男二人で使ってるわりに、いつもきれいになってるその部屋の隅に、スーツケースがあんのが見えた。邑が、この部屋に初めて来た日に荷物を詰めて持って来て、でかくて寝るのに邪魔だからって、居間の端っこのほうに置いてあったスーツケースだ。それが今、邑の部屋に置いてあるってことは、こっから出て行く荷造りしてたのかもしんねぇ。 出て行く支度をしながら、おれの好物作ってたのか。どんな気持ちで……。 母ちゃんの握り飯は食わずに置いてきちまったのに、邑の作った蒸しパン見た途端、すげぇ腹減って……。 一口食った邑が作ったずんだ蒸しパンは、とにかくめちゃくちゃ美味かった。 「当主……静生に決まった」 ずんだの蒸しパン飲み込んでポツリとそう言うと、邑は、『はい』とだけ返事をして、台所に戻って行った。皿をテーブルの上に置くと、『お二人もどうぞ』と、かまちょととあにもすすめて、自分の部屋に入って行った。 邑は、スーツケースを開いて、自分の服を詰め始めた。 その後ろ姿を見ながら、どうしようもねぇくれぇ、心細くなった。邑は、出てくつもりだ。もともとそういう前提があっての男嫁なのは、わかってる。掟破ったらおれは一文無しんなって、何もかもなくしちまう。わかってんのに、おれは、スーツケースに服詰めてる、邑の手首を掴んで止めた。 手首を掴まれても、邑はこっちを見もしねぇ。手首が、かすかに震えてんのがわかった。掴んだ手首を強く引いても、邑は顔を上げずにうつむいたまんまで……でも、顔見えねぇでも、泣いてんの、すぐわかった。 「荷造りなんか、すんな」 「……でも」 涙声の邑は、顔を上げねぇまんま、手首掴んでるおれから逃げようと抵抗した。おれは、さらに強く、邑の手首を掴んだ。 離さねぇ。邑だけは、離さねぇ。 女嫁もらって、静生の下でいい仕事してりゃ、金には困んねぇかもしんねぇ。掟守っときゃ、当主じゃねぇってだけで、ほとんど何も失くさねぇだろうけど、代わりに邑を失う。 金も地位も名誉も約束された未来は、今、手放してもちっとも惜しくねぇと思った。今失くしても、欲しけりゃいつか自分の力で手に入れられる自信がある。でも、邑は駄目だ。なんも言わねぇで、出てく支度してるような奴、今手放したら、もう二度と戻ってこねぇ。邑がいねぇ家ん中想像したら、心細くて仕方ねぇ。 好きとか嫌いとか、邑に対してどんな感情持ってんのか、そんなこと考えもしねぇで、キスしたいと思ったから、気になるからって理由で、嫁に決めちまった。邑に一回も、好きだなんて言ってねぇ。最初はぜってぇ嫁にはしねぇとか言っといて、今更、邑に好きだなんて言うのが恥ずかしいってのもあったし、もういい加減男嫁決めねぇと、次期戦に出られねぇっつぅギリギリのところで、勢いで決めたところも否めねぇ。邑んことは、もちろん好きに決まってっけど、どんな種類の好きなんだって考えたら……今でもよくわかんねぇ。 雨花ん時とも、違ぇんだ。雨花に触ってみてぇと思ったことはあったけど、雨花相手に生々しい想像したことなかった。しーちゃんに遠慮してたのかもしんねぇけど。雨花の前だと、おれ、いっつもかっこつけてた気ぃする。でも、邑とは出会いが出会いだったせいもあっけど、かっこつける瞬間すらなかった。そういや、雨花や那乃葉、ちょいちょい付き合ってたやつらの前じゃ、おれ、いっつも標準語で話してたっけ。そっからして、ホントのおれじゃねぇし。 今、キスだのセックスだのしてぇと思うの、邑しかいねぇ。普段は邑に対して、ついつい命令口調になっちまうけど、そん時くらいドロッドロに甘やかして、あのイケメンな面、歪ませてやりてぇ……とか、おかしな性癖が生まれてるくれぇだ。 それに……雨花んこと追いかけてた時から、おれんことずっと好きだったなんて言う邑んこと、大事にしてぇって思うじゃねぇか。 何より邑を手放したら、邑はおれ以外の誰かのもんになっちまうかもしんねぇ。邑がおれじゃねぇ誰かにベタベタ大事にされてっとこ想像したら、はらわた煮えくり返りそうんなる。邑はイケメンだし、女からも男からも、大事にされたいとか守られたいとか思われるほうが多いだろう。でも邑は性格が癒し系でおかん系だ。それ知った誰かが、おれみてぇに邑といて癒されたり、邑んこと大事にしてぇとか思ったりするかもしんねぇ。 やっぱ駄目だ!おれ以外の誰かに、邑を猫っ可愛がりさせてたまっか! 「おれ以外んとこに行くんじゃねぇ」 邑をギュウっと抱きしめっと、邑はおれの腕ん中で、小せぇ声上げて泣いた。一見、人前で泣きそうもねぇ邑が、おれの腕ん中で泣いてるってだけで、おれん中におかしな優越感が生まれて、こんな時だっつうのに、ムラムラしてくる。このまんま押し倒してぇ……と思った時、『いちゃいちゃするのは、この先の見通しがたってからです!』と、かまちょに首根っこひっつかまれた。 「い……」 ……たのか、いたよな、うん。すっかり、とあとかまちょの存在、忘れてた。 「邑んこと、離す気ねぇから」 かまちょにそう言うと、『三様なら何とかするでしょう』と、かまちょは邑の肩に手を置いた。それを聞いてとあが、『今まで以上に忙しくなりそうですね』と、笑った。 その夜、邑が作った晩飯食って、とあが増えた分、どうやって寝っかしばらく相談したあと、布団三枚敷いて、四人で寝っかってことで話がまとまった。誰の隣に誰が寝っかってとこで相当もめたけど、ワーワー言うかまちょに、おれでもさすがにおめぇらがいる布団で邑に手は出さねぇっつって、邑の隣は死守した。 とあが電気消してすぐ、隣の邑の手を取った。少し震えた邑は、微かにおれの手を握り返してきた。そんだけで、今は十分、満たされた。邑と手ぇ繋いだまんま、いつの間にか眠りについた。 で。寝相悪ぃとあに足蹴られて目ぇ覚ますと、手ぇ繋いで隣で寝てたはずの邑がいなかった。邑が寝てた場所を触ると、真夏だっつぅのに、布団はひんやりしてた。邑がそこで寝てたのも、夢だったみてぇに。 「え?!」 嫌な予感がして体を起こすと、台所の椅子にかまちょが座ってんのが見えた。 「邑は?!」 かまちょは何の返事もしねぇ。 もう一回『邑はどこ行った』と聞くと、『許してやってください』と、かまちょはその場で土下座した。 「何言って……」 許すも許さねぇも、最初から怒ってねぇ。邑はどこ行ったか聞いてるだけじゃねぇか。 「邑はどこ行ったかって聞いてんだよ!」 「三様に、藍田の掟を破らせてまで、おそばにいることは出来ないと泣いておりました。最初から、万が一の時は身を引く覚悟でいたようです。どうか、邑を探さないでやってください」 さらに頭を下げたかまちょに返事もしねぇで部屋を飛び出した。 後ろから、『三様!』というかまちょの声が聞こえたけど、無視して走り続けた。 どこに行けばいいのかなんてわかんねぇ。里に帰ったのか?友達んとこか?邑の友達?一人も浮かばねぇ。 おれは、出てっちまった邑んこと、探すあてすらねぇのかよ! かまちょは邑を探すなっつぅから、手は貸してもらえねぇ。とあはかまちょの言いなりだから、探しちゃくれねぇだろう。本家に連絡すれば、手ぇ貸してもらえっかもしんねぇけど、出てった邑を探す理由がねぇ。おれは、邑と離れて女嫁探さねぇとならねぇ立場になったんだから……。 誰にも助けてもらえねぇと思った時、頭に浮かんだのは、すーちゃんだった。すーちゃんなら、邑んこと探し出してくれっかも。 急いですーちゃんに電話して、邑んこと探して欲しいってお願いすっと、すーちゃんは詳しい説明は何にも聞かねぇで、二つ返事で了承してくれた。 すーちゃんなら、ぜってぇ探し出してくれるとは思ったけど、ジッと待ってるだけだと、おかしな心配ばっか浮かんでくる。すーちゃんが邑を見つけてくれても、邑はおれんとこには戻らねぇって言うかもしんねぇ。おれが当主継ぐってことにでもなんねぇと、邑はおれんとこ戻って来ねぇんじゃねぇか? おれが当主んなりゃ、邑は戻ってくるしかねぇ。 昨日、静生に決まった次期当主の座を、今から覆せば……。 静生に直談判したって覆るわけねぇ。静生に決めたのは重臣たちだ。今更静生がやりたくねぇなんて言ったって、そんなの許されるわけがねぇ。どうしたら……。 「あ……」 男嫁がいなくなりゃ、静生にだって当主は継げねぇ。男嫁と力を合わせて一族守っていくっつぅのが、藍田の当主の大前提だ。 静生は凛太郎さんにベタ惚れっぽかったから、別れさせるってのは出来そうにねぇ。凛太郎さんをしばらくどこかに幽閉する……か? とにかく本家に向かって……本家に行くまでの間に作戦練ったらいい。 おれはすぐにタクシーを拾った。 本家の近くでタクシー降りて、こっそり本家の敷地に入った。どこに監視カメラがあって、どっからなら誰にもバレねぇで入れっか、いつか朝帰りすんのに調べたのが役ん立った。 こっそり覗いた静生の部屋ん中には、凛太郎さんが一人で、真剣な顔してパソコン見てた。静生は次期当主としての引き継ぎなんかで忙しいのかもしんねぇ。今なら、凛太郎さんこと、拉致れっかも……。 騒がれっと困っから、本当なら寝かちまうのがいいかもしんねぇけど、今は何も持ってねぇ。あんま手荒な真似はしたくねぇから、ちょっと来てって呼び出すのがいいかもしんねぇ。で、とりあえずどっか、見つかりづれぇとこにいてもらって、あとでこっそり移動させるか……。いや、凛太郎さんがいねぇって騒がれたら、もうそっから移動出来なくなる。最初っから遠くに連れ出さねぇと駄目だ。……どこに連れ出せるっつうんだよ。おれには足がねぇ。凛太郎さんに抵抗されたらどこにも運べねぇ。 だったらいっそ……凛太郎さん自身が、静生の隣に並べねぇって思うくれぇ、ひでぇ見た目にする……とか。 ゴミ置き場から、割れた瓶拾ったとこで、『それで何をするつもりですか』と、後ろから声を掛けられた。 驚いて振り向くと、そこにずっと探してた邑がいた。 「おめぇ……なんでここに……」 「それをどうするつもりなんですか?!」 「おれが当主になりゃ、おめぇ戻ってくんだろ。だから、凛太郎さんこと……」 「そんなこと考えたらいけません!」 「おれが当主になんなきゃ、おめぇ、おれんとこ戻って来ねぇんだろ!」 「衣織さんは、女嫁様をもらわないといけません。それが藍田家の掟です」 「だからおれが当主になってやるっつってんだよ!」 割れた瓶持って歩き出そうとしたおれの手首に、邑がコンっと手を当てた瞬間、指の力が抜けて、持ってた瓶が音立てて地面に落ちてった。 「誰かを傷付けたらいけません!衣織さんに、そんなことして欲しくありません!」 「おれが当主んなんねぇと、おめぇはおれんとこ戻って来ねぇんだろ?だったら力づくでも当主の座奪うしかねぇだろうが!」 「もうやめてください!私にそこまでしていただく価値なんてありません!」 「うるせぇ!おめぇの価値はおれが決める!おめぇんこと娶れんなら、他の全部失くしていい」 「……」 「必要なら、あとでまた取りかえしゃいい。でも、おめぇだけは駄目だ。おめぇだけは、失くしていいなんて思えねぇ。おれん前から、いなくなんじゃねぇよ、くそが」 邑をギュッと抱きしめると、邑はおれの腕ん中で、声を殺して泣いた。 「おめぇ、どこにいたんだ?」 「ずっと、衣織さんの後ろにおりました」 「は?」 邑はおれから逃げるため、ずっとおれの後ろをついて来ていたと言った。里を下りたとはいえ、長い間忍びの修行をしていた邑が、本気で消した気配に気づける人間なんざそうそういねぇ。その状態で後ろからずっとおれんこと見ときゃ、おれに見つかるわけねぇと思ったって。おれが邑んこと探すの諦めるまで、ずっと後ろから見てるつもりだったって。そんなこと言いながら、邑はまた静かに泣き始めた。 「何、また泣いてんだよ」 「衣織さんが……必死に、私なんかのこと……探すから……」 「馬鹿か。必死になんに決まってんだろ」 「でも……私なんかのために、掟を破らないでください」 「だから、おれが当主になりゃいいっつってんだろ」 「凛太郎さんを傷付けて、ですか?そんなの絶対に駄目です!」 「だったらどうしろっつぅんだよ!当主になんねぇおれでも、おめぇが離れねぇっつうなら、凛太郎さんこと襲ったりしねぇよ!おめぇが逃げっからだろ!」 「ですが……」 「おめぇは……次期戦に負けたおれなんかと、一緒にいたくねぇってか」 「違います!」 「掟破って、何も持ってねぇおれとは、一緒にいらんねぇってか」 「そうじゃありません!私なんかのために、全てを捨てるだなんて、そんな……恐れ多い……」 「おれのために離れたっつぅなら、んなの、てんでおれのためんなってねぇんだよ。おめぇさえいりゃ、あとはいくらでもこれから取り戻せるっつったろ。ま、当主の座は、静生が似合いだと思うから、くれてやるつもりだけんど」 「……」 邑は口をギュッと結んで、泣きそうなの我慢してるみてぇだった。 「ぶっさいくな顔しやがって。イケメンが台無しだろうが」 「ですが!」 「もう諦めろ。おめぇがなんて言おうが、おれはおめぇを離さねぇ。バッカだなぁ。さっきのこのこ出て来なきゃあ、逃げられたかもしんねぇのに」 「……どのみち……衣織さんが私を探す限り、ずっと後ろからついていくつもりでおりました」 「おれは、おめぇんこと見つかるまで、一生かけてでも探す気でいた。どうせおれんこと見てんなら、後ろじゃなくて隣で見てろや」 邑を抱き寄せると、邑はまたハラハラ涙をこぼした。 「おれがおめぇを離さねぇせいで、おめぇに夢諦めさせることにはぜってぇさせねぇ。そうすんには、まずどうすっかな。本家行って、おれんこと勘当してくれって頼みに行くか」 そうつぶやくと、後ろから、『物騒なこと言ってんじゃねぇよ』という声が聞こえた。 振り向くと、静生とすーちゃんとすずが立っていた。 「静生?!」 「早まんじゃねぇよ」 「なんで……」 すーちゃんは、邑を探し始めてすぐ居場所をつきとめて、邑のあとを追ってここまで来たという。それがちょうど藍田の本家だったから、邑がいなくなったことや、おれに邑を探して欲しいと頼まれたことなんかを静生に話したと言った。 で、静生とすーちゃんは、凛太郎さんを襲おうとしてるおれと、そのおれのあとを追っかけてる邑を、ずっと後ろから見ていたらしい。 「邑を娶りてぇ。女嫁もらわねぇとなんねぇっつぅ掟、破んだぞ」 「わしもそのつもりだった。言ったべよ。凛は離さねぇって。おめぇに負けてたら、凛連れて逃げてた」 「逃げるって……」 「ほれ、ここに、わし専用最強セ○ムがいっからな」 静生は、すーちゃんの背中をバシバシ叩きながら、『しゅーが本気でわしんこと匿ったら、安心安全、誰にも見つかんねぇよ。ほとぼり冷めるまで、しゅーに軟禁されとくつもりだった』と、笑った。 確かにすーちゃんに匿ってもらったら、ぜってぇ見つかんねぇと思う。日本最強のセコ○に違ぇねぇ。 「おれが当主んなってたら、静生に、んなことさせなかった」 「ん?」 「静生が凛太郎さんといたいっつうなら、おれが掟なんか変えさせた」 「そのままそっくり、おめぇに返してやんよ」 静生は、おれの肩に手を置いて、『だから藍田出るとか言うんじゃねぇ。わしんこと助けてくんねぇと。たった三人の兄弟じゃねぇか。子孫繁栄は、何もしねぇでのほほんとしてたおんたんがやったらいい。こんでみんな平等だんべ?』と言うと、『わしらいっつもそうやってきただろ』と、おれの肩をバンバン叩いた。 そうだ。おれらは小さい頃からいつだって、掃除だのチロの散歩だの、母ちゃんにやらされることは、何でも平等に助け合ってやってきた。食いもんもなんでも三等分して……そうやってずっと三人で、何でも分け合ってきたんだ。 「藍田の人間として、誇りもって生きろ。わしが、当主として誰にも文句言わせねぇがら」 静生がそう言うと、すーちゃんが後ろから静生の肩に手を置いて、『お前も時には男前なことを言うのだな』と、笑った。 そんなことがあっておれは、大学出るまで東京で勉強して来いってことんなって、かまちょと邑もそのまんま一緒に住むことを許された。かまちょは、おれが当主になれなきゃ里に戻るっつぅ契約だったけど、静生が翔の頭に、かまちょを改めておれの影にする契約がしたいっつって大金積んでくれたって聞いた。 とあは本家預かりってことになって、おれがいずれ藍田のどっかを仕切るようになった時にすぐ動けるように、父ちゃんと母ちゃんの下で、藍田の仕事についてみっちり勉強させてもらうことんなった。 邑はこんなことがあった割には、しれっと東都大の法学部司法コースに受かりやがった。いずれ邑は教授になるのが夢……なんてかまちょは言ってたけど、実のところ邑は、弁護士なり検事なり、一旦社会人として働いてみたいと言っていた。 嫁が弁護士とか検事とかって……おれの将来のハードルが上がるじゃねぇかと邑に言うと、『何なら私が衣織さんを養うつもりですから』と、笑いやがった。なんでも邑は、株取引が趣味で相当儲けてるっつぅ凛太郎さんから、ここんとこ株について教わってるらしい。嫁に養われてたまるかと、おれはそれ聞いてから、がむしゃらに勉強をする日々を送ってる。 何もかもうまいこといったと思うかもしんねぇけど、おれには今、深刻な悩みがある。 ついこの前、邑が何かを真剣に読んでっから、『何読んでんだ?』と聞くと、かまちょから渡されたと顔を真っ赤にしながら、数枚の紙をおれに見せてきた。 そこには『正しいお付き合いの進め方』と書いてある。 これ!雨花がおれにくれたのと同じもんか?!と思って、ワクワクしながら中身を見ると、 ①互いに自己紹介をする ②電話番号を聞く ③交換日記を始める ④電話で話をする ⑤一緒に外出をする ⑥何度か一緒に外出したあと手を繋ぐ ⑦手を繋ぐことに慣れたら口付けをしてもいいか許可を取る ⑧許可が出たら口付けをしてもいい ⑨それ以上のことは成人したあとで体の仕組みをしっかり学んだあと体の負担を考えながら進めるのが好ましい ……なんつぅことが書いてある。 違ぇ!これ、雨花にもらったアレとは全然違ぇじゃねぇか! 手ぇ繋ぐまで、どんだけ時間かけさすつもりだよ!かまちょめっ!しかも、⑨はなんじゃこりゃ! 目の前で顔を真っ赤にしてる邑が、『あの……こんな風にお付き合いってしていくものなんですね』なんて言って照れっから、おれはもう、どうしてやろうかこいつ!みたいな感じになって、めちゃくちゃ悶えた。 かまちょが渡してきたっつぅこの紙の通りに進めてったら、こいつに手ぇ出せんの、早くても成人あとってことじゃねぇか!ありえねぇ! そもそも、もう邑とはキスしちまってっし。んなもん信じてんじゃねぇよ。 「藍田衣織、17歳です!よろしくお願いしますっ!」 思いっきり頭を下げて手を差し出すと、すぐに邑は、そのおれの手を取った。 「鎌ヶ峰邑、18歳です。こちらこそ、よろしくお願いします」 「いいのか?手を繋ぐのは、何度か一緒に出掛けてからって書いてあんぞ?」 「あっ!」 急いで手を離そうとした邑の手を掴んで、抱きしめた。 「もう手は繋いじまったし、もっと先にキスだってしてんだろうが!こんなん守ってられっか!」 真っ赤んなってる邑にキスしようとすっと、後ろから襟をグンっと引っ張られて、邑から引きはがされた。 「どあっ!」 「それはまだお早いですよ!」 襟をつかまれたまま、目だけで後ろを見ると、かまちょがすごい形相でこっちを睨んでる。 「邑も易々と体を許さないこと!まだお互い未成年なんですから、未成年らしいお付き合いをすること!」 かまちょとここに一緒に住んでる限り、邑に手ぇ出せる日は来そうにねぇ。早ぇとこ独り立ちして、一人一部屋もてるくれぇでけぇうちに住まねぇことには、邑とのいちゃこらなんぞ、夢のまた夢だ。 手ぇ重ねたくれぇで真っ赤んなってる邑には、かまちょ式のお付き合いの進め方の通りに進めたほうがいいのかもしんねぇけど……してぇもんはしてぇ!おれの周りの”未成年”は、みんな好き勝手ヤッてんじゃねぇか!……いや、実際ヤッたかどうかなんて聞いたことねぇけど、多分好き勝ってヤッてる! 『静生だってすーちゃんだって未成年だけどぜってぇヤリまくってる!』と言うと、かまちょは、『よそはよそ!うちはうち!ですっ!』と、さらに睨んできた。 すーちゃんは”よそ”かもしんねぇけど、静生は”うち”じゃねぇか。……言えねぇけど。 くっそ!義兄が邪魔で嫁にいつ本格的に手ぇ出せっかわかんねぇとか、なくねぇか? おれが憤慨してると邑が、『衣織さん、あの、これ』と、一冊のノートを渡してきた。 「あ?」 「衣織さんからでいいですか?」 「へ?」 「交換日記です」 邑は真っ赤んなってうつむいた。 邑ん中じゃ、おれらまだ、お付き合いの進め方の③らしい。 くぅぅぅ……交換日記始めるってだけでこの照れ様……こりゃかまちょが邪魔してこねぇでも、邑に手ぇ出せる日はいつになっかわかんねぇ。 ……でもまぁ、この見た目イケメンの邑が、こんな奥手だっつぅギャップもまた良しかもしんねぇな。邑はおれの嫁なんだ。いずれこれでもかっつぅほどおさわり出来る日はぜってぇ来るんだし?焦らしプレイだと思って、大人しく、交換日記から始めてやっか。 ってことで。これがおれの、最低最悪の……そんでもって、最高最強の嫁取り話だ。 で……いつ邑に手ぇ出せたか気になるってか? ま、それはいつか、機会があったらってことでな。 fin.

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