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確かめ合う(4)

キスを繰り返しながら、服を脱がされていく。 恥ずかしくて気を失いそうだけれど、ルースが脱がせやすいように身体を捻って、遂に素っ裸にされた。 自分で脱いでおきながら、恥ずかし過ぎて身を縮こまらせる。 ルースは豪快に服を脱ぎ捨てると耳元で囁いた。 「ずっと口を塞いでおいてやるから。 苦しくなったら俺の胸を叩け。」 俺はこくこくと頷くしかできない。 ルースの見事に割れた腹筋。隆起する胸筋。 彫刻のような、とよく比喩されるが、そんなレベルのもんじゃない。 それに比べて、ちょっと筋肉がついているとはいえ貧相な俺の身体。 自分で言っておきながら、今更超絶に恥ずかしくなってきた。 「ルース、やっぱり、俺」 「確か『男に二言はない』って言うんだよな? 霙、お前の全てを貰う。」 ルースが覆い被さってきた。 今までとは違う、段々と濃くなる甘くて雄臭い香りが鼻腔を擽り、それだけでまるで媚薬のように身体が痺れる。 この匂い、好き、大好き。 すんすんと鼻を鳴らし肌に擦り付く俺に、ルースが揶揄うように尋ねる。 「霙、俺の匂いが好きなのか?」 「うん…大好き…凄くいい匂いがする…これ、何?この国の香水?」 「俺は香水なんかつけないぞ。 愛し合う番にしか分からない、心が通じ合った番だけが感じる匂いだ。 さっきから霙、お前からも堪らない香りがしてる。俺は相当我慢してたんだ。 今、俺の匂いを感じるということは…霙、本当に俺を愛してくれてるんだな…嬉しいよ。」 「え…そうなの? 愛し合う番だけ……ルース、俺達は……」 「そう。正真正銘の番だ。 霙、俺の愛を覚悟して受け取れ。」 熱い抱擁。塞がれる唇。纏わり付く匂い。 触れ合う部分が火傷しそうに熱い。 「…んっ……ん、んんっ…」 鼻から甘えるような声が抜けていく。

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