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反撃(2)

「ぐるでぃ らち みなみ……グルディ、拉致、南……グルディの手の者に拉致されて南に連れて行かれたってことね!? 南……ラジェの部屋!!!」 一瞬でアシェナの走り書きを理解したルウルウは、ウーガ達を探した。 「ウーガ!ディル!何処っ!?」 「ルウルウ、そんなに慌ててどうした?何かあったのか?」 「侍従達みんながグルディに拉致されてラジェの所に連れて行かれた! 早く、みんなに知らせて!」 「何ぃっ!?分かった!ディル、知らせを! ルウルウ、ラジェの所へ!」 これ以上早く走れないというくらいに駆けに駆けて、ルウルウとウーガはラジェの部屋の前に辿り着いた。 中からは微かに女達の悲鳴のような声と物を投げる音が聞こえてくる。 息を整えるまもなく、ウーガがドアを蹴破った。 「アシェナ!みんなっ!」 左の壁際に追いやられたアシェナ達を男達が取り囲んでいた。 みんな口枷をされ、アシェナは縄で縛られていた。 「アンタ達、何者っ!?」 言うが早いかルウルウが突進し、1番近い男の首を狙って飛び蹴りを喰らわした。 ぐうっ、とひと言唸って倒れ込んだ男を踏み付けて、2人目の男の鳩尾に一撃。 ウーガも男達の首を締め上げ、失神させていく。 逆にじりじりと残りの男達を右側に追い詰めたルウルウは、指をパキパキと鳴らしながら微笑みを浮かべていた。 うたれた縄の拘束からやっと自由になり参戦したアシェナは、ルウルウの側に来ると 「ルウルウ、ごめん!ナガールが奥に!」 「ここは任せたわよ!」 「油断しちゃった…よくもやってくれたわね。 私のお返し、受け取ってよね。」 ガキッ、うえぇっ、バキッ、グゴッ、ぎゃあっ 男達の悲鳴と嫌な音が響く部屋を後にして、ルウルウは奥の部屋に突き進む。 ナガール、どうか無事でいてっ!!! 今、今行くからっ!!!

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