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反撃(7)

ガルーダは重ねた手に更に力を込めた。 「霙様。 グルディ一味を一網打尽に仕留めれるかどうか、ここが正念場です。 イスナで待つルース様のためにも。 良いですね?」 ルースの名を出されたらぐうの音も出ない。 霙はガルーダから目を逸らさずに頷いた。 コンコン 「ガルーダ様、ルウルウです。」 「どうぞ。」 密やかなノックと申し出に、ガルーダは霙を隠す素振りもなく客人を迎え入れた。 音も立てずに滑り込んできたのは、先程まで大乱闘を繰り広げていたルウルウだった。 霙は、自分の存在を隠す暇も与えられずその場でフリーズしていたが、ルウルウはそこに霙がいることが当たり前のように一礼すると、2人に一連の騒ぎを詳細に説明した。 凄い…こんなか弱そうな女の子が屈強な男達を…ルウルウ…確かハスイラの娘… 「ルウルウ、あなたはハスイラの…」 「はい!霙様。妹のアシェナも控えております! レイチェをそしてイスナを助けて下さってありがとうございました! あいすくりーむ、私達もお相伴に預かりました。とっても美味しかったですわ!」 にっこり微笑むルウルウに釣られて、思わず霙も笑顔になった。 「霙様、ガルーダ様。 ラジェはもう、こちらに手出しはできないでしょう。グルディに騙されていたことが相当ショックだったみたいで、自室に引きこもって泣いてばかりいます。 あとはグルディのみ。 私達の仲間が追い詰めています。 化けの皮が剥がれるまで、あと少し、あと少しです!」 「ルウルウ、あなた方イスナの民に感謝します。 我々だけではここまで動けなかった。」 「ガルーダ様、龍の国を思う気持ちは一つです。誰が欠けても勝利はありません! それと、エルグ様から至急の知らせです。 『イスナのレイチェを保護しています。 霙様を心配して追い掛けてきたものと思われます。』 イスナには既に伝令を飛ばしました。 全くあの子も何をしでかすやら…今頃イスナは大騒ぎですよ。 霙様、後で引き合わせますね。」

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