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おあずけ(7)

ルースが触れる所全てが熱くて気持ちいい。 遠慮がちに身体中を這い回る手の平に、指先に感じている。 俺が触れるルースの肌も熱くて、いい匂いがする。 思わず顔を埋めていたルースの肩を舐めた。ルースがふっ、と笑ったのを感じてちょっと恥ずかしくなった。 でも、五感の全てでルースを感じるし、もっと感じたい。俺の気持ちは伝わってるんだろうか。 口をつぐんでも、吐息と共に甘くて熱い嬌声が零れ落ちる。 自分の意思とは関係なく、腰が揺れ、ルースの首に回した腕に力が入る。 既に蜜を垂らしている2人の屹立が合わさり擦れ合って、そこから柔らかな快感が駆け上がってくる。 時折腰を持ち上げられて後孔を擦られると、固く結んでいたそこはゆっくりと綻び始めた。 絡め合っていたルースの舌は俺の口内から離れて、今は喉元を滑り鎖骨の辺りを舐めていた。 片手で俺の腰を抱き、もう片方で俺の胸を弄り始めたルースからもっと濃い雄の匂いがする。 堪らない。 限りなく求められているのが分かる。 俺だってそうだ。ルースが欲しくて堪らない。 「…ルース…」 「何だ?『止めて』と言われても絶対に止めないぞ。」 「違う…ルースが、欲しい。」 俺の乳首に舌を這わしていたルースが、ひゅっ、と喉を鳴らして顔を上げた。 「…霙…今、何と言った?」 「…ルースが、欲しい、そう言ったんだ!」 チッ、と舌打ちをしたルースが噛み付くように唇を合わせてきた。いや、実際には下唇を噛まれていたんだけど。 「このやんちゃ猫め…加減しようと理性を振り絞って耐えていたというのに、逆に煽りやがって…もう、どうなっても知らないぞ。」 「ひえっ!?俺、煽ってなんか、むぐっ」 また噛みつかれたと同時に、後孔に甘い違和感が走った。 「んあっ!?」

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