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幸せに満ちる国(17)

全身が性感帯になったかのように、後から後から快感の波が押し寄せてくる。 こんな気持ち良さなんて味わったこともない。 俺はおかしくなってしまったんだろうか。 激しくなる抽挿に“もっと欲しい”と思ってしまう。 甘えるような声が口から零れ落ち、首に回した手から力が抜けそうになり、何度も外れそうになるその手を掴まれては元に戻される。 狂いそうなくらいにイきっ放しの身体は、微痙攣を起こしていた。 怖いような、それでいて嬉しいような。 ルースは俺の名前を呼び続け、こんなに求められて泣きそうになる。 ふと目を開けてルースを見ると、俺を見つめていた視線と打つかった。 互いの情欲の炎が燃える。 「くっ」 低い声を発したルースが、一際深く腰を差し入れ俺を抱いたまま動きを止めた。 その頃には意識が朦朧として、やっとルースに掴まっている状態だったけれど、お腹の中にルースの熱が溜まっていくのが分かった。 熱気と激しい息遣いが部屋を包む。 無言で抱き合う俺達には、言葉はいらなかった。 ひたすらに愛おしい。唯一無二の存在をお互いが確かめ合っていた。 呼吸が少し落ち着いてきた頃、ルースは繋がりを解かぬまま、ゆっくりと俺を横たえた。 「無茶をした。大丈夫か?」 恥ずかし過ぎてマトモに顔を見ることができない。 思わず両手で顔を隠した。 「何故隠す?」 やんわりと手を退かされてしまい、目をギュッと瞑ったまま答えた。 「だって…恥ずかしくって…ルースの顔を見れない…」 くっくっ…と喉奥で笑ったルースは、俺に覆い被さってきた。 俺の中のルースが、再び硬化を増していく。 えっ!? 「ルっ、ルース!?何で大きく」 「許せ、霙。俺のヨメが何ともかわいらし過ぎて、歯止めが効かない。 もう少し…付き合ってもらうぞ。」 「ひっ」

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