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第2話
わけがわからないままに、受け入れさせれ、泣かされつづけ、抱かれていた夜。
快楽が止まらない夜。
恐ろしい何かに犯され続ける夜。
それは夜明けに終わったのだった。
突然身体の重みが消えて。
部屋にいるのは自分だけだと知る。
自分の精液が飛び散った部屋で、青年は恐怖にすすり泣いた。
快楽が去った今、あるのは恐怖だけ。
不思議なことに、飛び散った精液以外は、身体にはもう痕跡すらなかった。
でも、感触と恐怖と、脳を焼いた快楽だけは消えることはない。
青年は自分の身体を抱きしめて泣く。
あれはなんだったのか。
その日の内にその部屋を引き払った。
でも、引っ越した違う部屋で、その夜、また始まった。
背中からのしかかられ、服を剥がされ、腰を掴んで持ち上げられ。
凄まじい力は青年を宙吊りにする。
6本の腕が。
尻を開かれ、舐められ、舌で犯される。
大きな舌が内部に入り込み、のた打ちまわる。
執拗に感じる場所を擦りたて、濡らし、舐めていく。
嫌だぁ・・・
長く厚い舌にそこを犯され泣き叫ぶ。
どこまでも入ってくるのだ、その舌は。
だけど、許しては貰えない。
見えない4本の腕で青年を宙に逆さまにしながら、二本の腕が青年の乳首や性器を弄り始める
その指は人間とは違いあらゆる方向に動き、淫らに絡みついてくるのだ。
乳首を挟んで擦られながら、摘ままれ、潰される。
痛みは甘さになって、いやらしく指が絡みついている性器に伝わる。
もう、ずっとそこからはだらしなく、精液が零れていくだけだ。
いやぁ
泣く口の中を、宥めるように指でかき混ぜられた。
昨夜教え込まれた上顎の感じる部分をこさられ、舌を撫でられ、摘ままれる。
長すぎて、どちら側にも動く関節をもつその指は、口の中を指で犯していく。
悲鳴は途切れて、あえぎにかわる。
中を犯す舌にあわせて、尻が揺れる。
ああっ
いいっ いいよぉ
涎を流して叫んでしまう。
認めてしまえばもう、駄目で。
でも、怖くて。
でもそれが余計に快感を増幅させて。
怖いよぉ
気持ちいい
たすけてぇ
ああっ
助けと快楽の悲鳴を交互に叫び続けるしかない。
これは何?
何が自分を犯しているのか?
嫌だでも気持ちいい。
ああっ、そんな奥まで・・・。
また何度も吐き出し、中でもイク。
また巨大なソレを受け入れた時には、指一本動かせなくなっていた。
有り得ないほど広げられ、擦られ、穿たれる。
引き裂くような行為に、涎を垂れ流して、悦ぶ。
もっとぉ
殺してぇ
叫び、
そして泣く。
助けて。
助けて。
神様、助けて
やはりそれは夜明けまで続いた。
怯えて頼った祓い屋は、青年を視るなり無理だと言った。
それは霊ですらないと。
もっと恐ろしいモノだと。
受け入れるしかないモノだと。
毎夜毎夜、責められ続けてた青年は泣き乱れる。
もう心はとっくの昔に限界だった。
青年は逃げたい。
何なのか分からないモノが怖すぎる。
祓い屋が一つだけ教えてくれた。
それは「神」だと。
・・・・・・だから。別の「神」を頼った
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