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壁に手をつかされ、尻を軽くつき出すような
格好にされ、後ろから片手で腰を抱くように
支えられる。
自分の体勢が恥ずかしすぎて、考えないように
目をギュッと瞑った。
そっと優しくタロウの指が入ってきて
内側をぐるっとなぞるようにして掻き出す。
「…っぅん」
タロウの指がスポットを何度もかすめて
思わず体が固くなる。
「痛い?」
俺が首を振ると2度、3度と同じようにして
シャワーで流した。
「気持ちよくなっちゃった?」
タロウが無邪気に聞いてくる。
「……ばか」
本当は気持ちよくてたまらない。
優しい動きが、もどかしくてそれもイイ…。
「もう出ないし…大丈夫だと思う…」
タロウが指を抜くと、下半身がジンと疼いた。
ー どうしよう…後ろ弄られてこんなに
気持ちよくなっちゃうなんて…
もう前だけじゃ 物足りない
出すだけじゃ満足できないかも…。
またやんわりと立ち上がったソレを隠すため
急いで湯船に飛び込んだ。
「俺も入っていい?」
タロウが片足を、既に湯船に入れた状態で聞く。
「もう入ってるじゃん」
「あはは」
向かい合って座り、足だけ絡ませた。
「俺 明日、腰ヤバそう…」
「痛かったら治してあげるよ」
「いいよ、病気や怪我じゃあるまいし…
それくらい、ちゃんと痛がるよ」
「……ふう~ん…」
タロウは不思議そうな顔だった。
無駄に痛い思いをする理由が分からないのだろう。
俺だって何でそんな事言ったのか分からない。
「俺、こんな1日に何度も出されたの初めて」
「…う、ゴメン」
「いいよ。気持ち良かったし」
「本当?」
「うん、…ハマりそうで怖い」
タロウの顔があからさまに曇った。
「…どうした?」
「晃太、俺 晃太にお願いがあるんだ」
「………ナニ?」
「もう、あんなことヤメテ」
「あんなこと?」
「お金のために、知らない人と…」
「あぁ、ウリの話しね」
「………」
「言われなくても、もうしないよ
死にかけて…さすがに懲りた」
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