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「本当?絶対?」
「絶対。これからは真面目なバイトで我慢する」
「…そっか…良かった」
「助けてもらった命だからね
粗末に扱えないでしょ」
タロウの目を見て笑うと。タロウの顔がふんわり
照る。
「助けてくれて、ありがとう」
そう言うと、タロウは嬉しそうに何度も頷いた。
目には涙が溜まっているようにも見えた。
「…そっちに行ってもいい?」
「…いいけど…」
タロウが水面を揺らして近づき
俺の背中に回り込み、ギュッと抱く。
「…そんなにくっつくなよ」
「だって…イチャイチャしたいんだ」
後ろから頬に何度もキスをしてくる。
俺が不意に顔だけ後ろを向くと、頬にしていた
キスが唇に当たる。
二人でクスクス笑いあって
もう一度舌を絡ませあった。
ー あ、この感じだ…
どうしたいのか、伝わりあったキス。
だんだん息があってきた気がする…。
体の向きをかえてタロウの腿の上に跨がる。
音をたてて唇を吸い合うと、また下半身に
熱が集まるのを感じた。
次は…次ヤッたら、もっと悦いかもしれない…。
「ここも固くなっている…」
言いながら親指で、胸の尖りをグリグリ
押してきて、思わず鼻にかかった声が漏れる。
「ねぇ…もう一度ベッドでしよ…?」
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