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水音をたてて、口を舐めあいながら下半身を 扱きあった。 「今ならナカに出しても 残らないよ…」 片手が後ろに伸びてくる。 「イヤだよ。こんなところで… 手で我慢して」 「んーー…」 タロウが言うことをきかず俺の制服のズボンを 下ろそうとする。 俺はタロウを扱いていた手を止めて ズボンを下ろされるのを防いだ。 「じゃぁ、おしまいね」 言うとほぼ同時にチャイムが鳴った。 今日のテストは終わった。 すぐに、下の階の騒がしさが階段をのぼって ここまで届く。 タロウがシュンと落ち込んだように 俺の肩に頭をのせた。 「明日でテスト終わりだし そしたらホテル行こ」 タロウの頭を撫でながら、そう言うと ピョコンと勢いよく頭を上げた 「うん!準備しとく」 「タロウの準備ってなんなの?」 俺が笑いながら聞くとタロウも秘密、と 笑った。 「タロウ他に相手いないの? そんなに溜まってるなら…」 俺がズボンを直しながら何の気なしに そう言うと、タロウの動きが止まった。 「いるわけないじゃん 晃太以外とやりたくなんてならない」 真顔で言われてドキッとしてしまった。 「重っ!」 「え~~~!」 ドアを開けて外へ出る。 「俺は違うよ」 「え…」 「俺はタロウだけじゃないよ ウリはやめたけど、恋愛しないとは 言ってないでしょ? 女の子と恋愛だってするかもしれないよ」 意地悪な言い方をして、タロウを見た。 タロウは意外にも、ちっともショックを受けた 様子はなく、フンワリ笑った。 「それでいいよ」 ダメ!いや!って言って泣くと思ったのに… そんな真っ直ぐ受け止められたら なんて言っていいか分からない。 「晃太が幸せなら、それでいいんだよ」 「なにその心の広さ… タロウって死神っぽくないね」 「何?死神っぽいって」 タロウが笑った。 「分かんないけど…もっと怖いとゆうか… 情け容赦ない…悪魔みたいな?」 「それ悪魔じゃん」

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