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「俺と待ち合わせしてる日に 死ぬわけないじゃん」 タロウがカラカラ笑って言った。 「……今、笑った?」 「…う…ごめんなさい…」 「………さっきの2人…どうなったの?」 「どうにも…。一時 消し飛んだだけで また戻って来るよ。 人の姿をしてる時、死神の能力はほとんど 使えないんだ。 今のは霊体だったから通用したけど 人相手にはまったく何もできないから 期待しないでね」 「そういう事は先に言っとけよ…」 「本当にゴメンね。学校の前で待ち合わせとかでも よかったんだけど…晃太やでしょ?」 「嫌というか…まずいね」 タロウが俺の肩を支えながら歩き出す。 「俺なりに気を使ったんだけど…この展開は すっかり忘れてた…。本当の姿に戻ったら ちゃんと掃除しとくよ。だから心配しないで」 タロウが本当に心配そうに、俺の顔を見ながら 言うからつい笑ってしまった。 「どっかで何か食べる?」 「いい…パンとか軽く食べる物は買ってきたし」 言いながらタロウに、持っていた袋を渡した。 「じゃぁ行こう」 「こんな所まで来て、どこ行くの? 俺、制服だからラブホはまずいよ」 タロウはそれを聞いて大丈夫、と笑った。 「いいところ見つけたんだ」 連れていかれたのはマンションの一室だった。 駅近でよく見る、一階はコンビニや薬局の 店舗が入っているそこそこ大きなマンション。 「え、ここ?どうしたの?」 12階建ての最上階の部屋の前で聞いた。 タロウはサラッと鍵を開けて、ニンマリ笑った。 「いろいろ あってね」 「怖っ」 外から見たときはそれほど新しく見えなかったのに この部屋は随分新しく見えた。 内装をリフォームしたのだろう。 2LDKの広い部屋は、家具や家電も揃っていて オフホワイトで統一されていた。 「まさかここで誰か死んだりした?」 「まさか!ここでは死んでないよ」 「ここでは、って…つまり?」

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