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「ここの持ち主はお金持ちのおじいちゃん でも実際使ってたのは20代のお水の女の子 おじいちゃんに気に入られてこの部屋を 買い与えられて、ここに住んでた。 でも少し前におじいちゃんは持病で亡くなったの 住んでた女の子は、実際はもう随分前から 他の愛人を作って、この家を出ていなくなってた だから空き部屋になってたここを色々根回しして 貰う事にしたの」 「スゴいことしたね~」 俺は部屋をチェックしながらタロウの話を聞いた。 「どう?人目も気にならないし いつでも使えるよ!」 「…掃除も完璧じゃん」 部屋にはホコリひとつなく、水回りも水垢すら 見られない。 「クリーニング業者も入れたから」 「おまえ人間か」 俺は買ってきた飲み物を、空っぽの 冷蔵庫にしまった。 タロウは俺の背中にまとわりついて どう? どう? と何度も聞いてくる。 「スゴいね、頑張ったね」 そう言って頭を撫でたら、喜んで頬を擦り 合わしてきた。 「こらこら、俺 汗かいてベトベトだからやめて」 「シャワー浴びる? あ、いいものあるよ」 タロウが玄関近くの洋室に駆け込んで、 モコモコのタオルを持ってきた。 「タオル?」 「…と、ガウン」 確かによく見たらタオルと、同じような モコモコの素材のガウンを渡された。 「この前のホテルにあったでしょ? あれ楽だったから…同じようなの探したんだ これならいつでもヤりやすいでしょう?」 タロウが下心を隠さずにクスクス笑うのを見て 可愛いと思ってしまう俺は相当キテる…。 初めてヤったときに、男とか女とか 関係なく、俺としたいんだと言っていた。 あの時は正直、そんな感情信じられないと 思ったけど、今はちょっと分かる…。 俺はタロウとするのは好きだ。 「一緒に入ろうよ。洗いっこしよ」 俺の言葉にタロウの顔がみるみる紅くなる。 「うん入るっ!」

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