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「ごめん、ごめん」
俺の頭を撫でながら、子供をあやすように
優しい声で言った。
「早く挿れて…」
「う、うん…」
ナカが熱くてたまらない。
とにかく早く挿れてほしくて
おかしくなりそう。
タロウがローションを塗り込むように指を
差し込んで動かすのも、いつもなら楽しむ
余裕があるのに、今は無理だ。
「もういい、早く…」
「痛くない?」
「んっ…3発目だもん…平気」
「…挿れるよ?」
俺の足を抱えるようにして、タロウのモノが
後ろにピタッと合わせられる。
俺は目を閉じて頷いて、熱いため息を吐いた。
タロウが挿入してくる。
俺の悦いとことを抉りながら。
「…3回目じゃないみたい…
キューってされる…」
「ーーっんん~ 」
タロウの首に手を伸ばしてしがみついて
もっと深く繋がろうと腰を擦り寄せた。
「もっと…?」
「…ウン…もっと」
グッと突き上げられて、タロウに抱えられた
俺の足が揺れた。
「…っもっと?」
「ぁっ…もっとっ!」
ギリギリまで引き抜いて、奥まで沈める。
「…………あっ!」
同じ動きで何度も突き上げられて
その度に体がずり上がる。
嬌声が止まらない。
「たろぉ、たろ~ぉ…変に…なりそっ…」
「…っ気持ちいぃ?」
俺がガクガク頷いて返す。
「おれも…っ」
蛇口が壊れたみたいに、白い液がダラダラ
こぼれた。
ソコに触れてもいないのに…。
もう、いつイッたかも分からない。
身体中がビクビク痙攣でもしてるように震えた。
快感が強すぎて意識が飛びそうになる頃
タロウが、ッウ!と顔をゆがめて俺の上に
倒れた。
奥に熱が放たれた感覚と、
汗で滑った体を受け止める。
「すっご ……… 」
もう体に力が入らない
このまま寝てしまう…。
呼吸を重ねながら、目を閉じると
タロウが重そうに体を起こした。
ウトウト目を閉じていると、チュッと音をたてて
キスをしてくる。
されるがままやんわりと口を開けると
舌が侵入してきて、上顎を舐め、反応の薄い
俺の舌を強く吸った。
ー あれ? なんかこのキス…
タロウの手がクッタリ柔らかくなった俺を握って
愛撫を始める。
ー やっぱり…!終わりのキスじゃない!
「たろー…もう、オレ…無理そう…」
「寝てていいよ
今度は優しくするから…」
そう言って、俺のおでこにキスをした。
タロウが抜かないまま、また腰を揺らし始めて
俺は言われた通り意識を手離した。
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