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ずっと一緒にいたい、と言うよりは ずっと一緒にいられるんだ、と漠然と 思ってた。 永遠に一緒には いられないんだと分かったら 急に離れるのが辛くなった。 何とも勝手だ。 それが自分で分かっていながらも 子供じみた欲求が止められない。 タロウがいいと言うのだからいいのだ。 俺が頼んだ訳じゃない。 タロウが自分で決めて、俺に付き合うと 言っているんだから…。 タロウが俺と居たいと…。 いつものマンションの一室で 人間の姿になって俺を待ってる。 俺だけの為にその姿になって。 ただ俺とセックスするために 1日1人きりで、この部屋にこもって…。 「…タロウ…今も…俺だけ?」 「…え、? 何がっ?」 対面座位で繋がった状態で、首筋を舌先で 舐められて、うっと声が漏れる。 すでに1回、中に出されて、繋がっている所は ドロッドロだ。 タロウは俺が何を言い出したか分かってない 様子で、荒い呼吸のままゆっくり腰を 動かしていた。 「…エッチしてるの…俺とだけ?」 ピタッとタロウの動きが止まった。 「なんで?」 困惑して、エッチの真っ最中ということを 完全に忘れてしまったように、俺を凝視する。 「…いや、何か疑ってるとかじゃなくて …実は他にも俺みたいな相手がいるから… このまま死神でいてもいいって思ったの かなって…思ったり…?」 まずい…この状況で話す内容じゃなかった…。 「……ヒドイ…」 「た、たろう? 違うの、ゴメン聞いてみただけ! 続きシよ!ね?」 ガックリと元気を無くしたタロウを慰めようと 腰を揺すったけど 俺の中のタロウはすっかりユルユルに なってしまった。 うつ向いた頬を両手で掴んで、上を向かせる。 「タロウちょっと聞いてみただけ ゴメン、ほら、んっ」 唇を重ねるとやんわり口を開くものの、 すっかり萎えてしまったようだ。

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